※※第100話:Make Love(in Bathroom).45







 「あああ…、残念です…、お口だったら、飲めましたのに……」
 ボディソープの泡が少し混じった、精液を名残惜しげにナナは見つめ、

 「おまえ、なにげに、すげえこと言ってんな、」
 ちょっと見上げる角度で、鏡にもたれる薔は見つめ返した。



 「えっと…、あとは、こっちなんですけど……」
 ナナは彼を抱くようにして、後ろへ手をまわすと、

 「あのぅ…、」
 「なんだ?」

 ものすごく控えめにではあったが、とんでもない質問をした。

 「男のひとも、ここに入れられると、やはり…気持ちいいんですか?」

 ってね。



 ……それ聞いちゃ、ダメだろ!



 「あ?」

 …ひぇええ!


 気になっていたので、つい、のナナなのですが、

 「おまえそれ、桜葉の影響だろ?」

 薔はかなり、核心をついてきた。



 「ええっ?いや、そんな、あははっ、そんなことは、ありませんて、」
 「…言っておくが、俺は掘られたことねえからよくわかんねぇぞ?」

 ……そりゃそうだ!






 「それよりおまえ、早く洗えよ、」
 「あっ、はい、」
 うまく流せたのだと思ったナナは、再び手を動かしにかかった。












 サァ――――…

 はい、カラダは隅々まで洗い終えて、つぎに頭もきちんと洗ったのですな。

 (これすごく、幸せだよ!)
 ナナは、しみじみのあまり泣きそうです。



 念入りに流した後、ナナがシャワーを止めると、

 「はぁ――――――…」

 深く息をして、薔は濡れた髪を片手でかき上げた。



 (おおお…!とんっでもなく、色っぽい!)
 ナナはうっとりと、彼を見つめ、

 「さて、」

 妖しい笑みを浮かべると、薔は誘うような目つきで言いました。

 「久しぶりに、アナルセックスすっか、」








 ……どうやら、泡はきちんと流せましたが、そちらは流せていなかった模様です。



 「もしや、お尻に挿れるんですか?」
 「そうだ。」

 ……おぉおおおわぁぁぁあ!?




 「おおお手柔らかに、お願いしますっ…!」
 「安心しろ、風呂ん中でなら、熱でちったあ拡がる、」




 というわけで、ふたりしてバスタブインであります!

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