※※第100話:Make Love(in Bathroom).45







 「はぁっ、はぁっ、……っ、」
 薔は鏡にもたれ、荒っぽい息を吐いている。
 バスルームにその息づかいは響き、鏡面には曇りができている。


 (どどどどうしよう?この光景があまりにもエッチすぎて、写真撮りたくなってきちゃったよ…)
 ナナの下半身も、またまたかなり濡れちゃっております。


 ……写真、撮りたいんだ。






 そして、

 「あっ、すみません、他もちゃんと、洗います…!」
 夢中で乳首を弄っていたナナが慌てると、

 「好きにしろよ…」
 とんでもなく色っぽい雰囲気で、薔は吐息混じりに返してきた。


 ……ええっ!?
 いいんですかぁ!?



 と言いますことで、昂りすぎたナナは泡のなか手を動かしていった。










 ヌッ…

 ついにですね、ソコへと辿り着いちゃったんですよね。

 「……ん、」

 薔は鏡に肘を突き、俯いて微かにカラダをふるわす。



 「気持ちいい、ですか…?」
 「あ?」
 ナナの問いかけに、彼は視線だけ向けたが、

 「そんなん、反応でわかれよ…」

 再び俯いた。




 ぬーっ…

 泡でヌルヌルと撫でるように、先端へ向かってゆく。

 「……っっ、」
 ぎゅっと手を握りしめ、薔はやはり声を抑えるのだ。




 (このひとも、感じてるんだな、嬉しいな……)
 ナナは泡を使っての手コキにも、夢中になっていたのだけど、

 「…っ、…ナナっ、」

 ふと、妖艶すぎる視線を彼女へ向け、薔は吐息みたいに言いました。

 「キス…するぞ…」




 「はっ、はい…」
 ナナは、素直に従って、彼へと顔を近づける。


 「はぁ……」
 触れあう手前、先に息が熱く触れあい、

 チュ――――…

 くちびるは、重なった。



 「ん…っ、ん……」
 唾液で濡らして、舌を絡める。
 くちびるがくっついたり離れたり、でも舌は触れあったままでひどく艶かしい。



 ぬるーっ…

 先ほどよりゆっくり、ちょっと強く先へ向かうと、

 「……あっ、」

 くちびるを少しだけ離し、ビクッとなった薔は甘い声を上げた。




 「はぁっ、はぁっ、」
 ディープなキスをしながら、吐息を絡めて視線も絡める。


 そして、

 「……っ、でる…、」

 薔が切なげに、きつく目を瞑った瞬間、

 ビュッッ…

 ナナの手に、出されたのでした。

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