※※第100話:Make Love(in Bathroom).45






 ツ――――…

 隣に座って、持ち上げた足を薔が泡と一緒に撫でてゆく。


 「あの…、」
 「なんだ?」
 ナナは熱い息を吐きながら、高揚した表情で願い出てみた。

 「わたしも、薔を洗いたい…です……」

 と。




 「今やりてぇのか?」
 「ん…っ、はい…」
 このやりとりの最中にも、足は丁寧に洗われてゆきます。


 そんでもって、

 「けっこう勃ってんぞ?」
 「だから洗いたいんですよぉっ…っ!」

 かなり大胆かつ正直に応えたナナは、ボディソープのボトルを手に取った。








 「あんまり、泡立ちませんね…」
 「こいつを使え、」
 手で必死に泡立てようとしていたナナに、ボディタオルが手渡される。



 「すごいですね、これ…!」
 彼女が夢中になって泡立てている間に、薔は足も洗い終えた模様です。



 サァ――――…

 突然、シャワーを当てられ、ナナはビクンとなった。


 「熱くねぇよな?」
 「あ、は、はい、ちょうどいい…です…」
 肌を撫でながら、泡が流されてゆく。


 「や…っ、そんなにっ、触っちゃ…っ、」
 胸のときはやはり、感じすぎてしまったようですが、手で立てているほうの泡には差し支えることなく、洗い流されていった。

 しかし、陰部に当てられたとき、やはり否応なしにイっちゃったのは言うまでもないかもしれません。




 「はぁっ、はぁっ、」
 流されているあいだにもまた、ナナはぐったりしてしまい。

 「そんなんでおまえ、俺を洗えんのか?」
 流し終えてシャワーを止めた薔は、笑っているため、

 「あ……」

 ナナはおもむろに、手を伸ばした。






 「あっ…、先に頭のほうが、よかったですよね…」
 「別に後でもいい、」
 今頃気づいたナナは、それでも、泡で彼のカラダに触れてゆく。


 (おおおおおっ…!どうしよう…!?やっぱりすんごく、キレイなおカラダだよ…!)
 近くで見ていられますんでね、ナナは大興奮して手を動かしてしまい、

 「……っ、」

 ふと、薔はふるえて、声を抑えたようだった。



 「ど、どうなさいました?」
 「…あ?」
 ナナが手を休め、尋ねると、

 「さっきからおまえ、乳首ばっか洗ってんだろーが、」

 そう返ってきた。




 よくよく気づいてみると、かなり夢中になってそこばかりを洗っていたようだ。





 ぎゃお――――――――――――っっ!



 「すみません…っ!エッチなもので、つい、」
 「ばか、ッ、あんま…擦んな…っ、」


 ぎゃおお――――――――――――っっ!



 「ももももうちょっとだけ、いいですかぁ…っ!?」
 「…っ、ダメ、つったら、止めんのか?……ぁ、あ…っ、」




 このとき、達せてしまったのは、やはりナナのほうだった。

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