※※第96話:Make Love(+Planetarium).42








 スッ――――…

 ジッパーを下ろし、鎧はそこへと右手を忍ばせた。


 「……いや、」
 僅かな抵抗を試みようとはするものの、

 ぎゅっ…

 「声…出すな。ここ電車ん中だぜ?」

 握られ、耳元で囁かれ、彼はドアに向いたまま必死に両手で口元を覆った。




 「……っ、ん…っ、」

 そのまま扱かれだして、制服の前は胸元だけ開けさせられ、突起を指で弄られ始める。


 「んーっ…ん、…んっ、」
 瞳には涙が滲んでゆく。


 「弄られ過ぎて乳首、おっきくなっちまったんじゃねえか?」
 「ん――――――――ッ…!」

 耳元を噛み、鎧が笑うと、右手には確かな感触が。


 「なんだ、随分と早ぇな、」
 「んん…っ、んっ、ン、」

 つぷ…

 そのヌルついた手を後ろに回し、拡げるようにして指を入れた。



 「ぃ…やっ、指、…やだ、抜いて……」
 「そんな声出していいのか?」

 摘まんだ突起を強く引っ張って、指を激しく抜き差しする。


 「…やっ、夕月さ…っ、そこ、やだ…っ、痛いっ…、」
 「ぜんぜん痛そうな声じゃねえな、気付かれちまったら困るだろ?」

 ぐちゅっ…と鎧は、指を口内へと何本か押し込んだ。



 「ん…っ、あ、は、ぁ…ン、」
 「やらしいもんだな、制服がベトベトになっちまったぜ?」

 耳を舐めながら、誰にも気付かれることなく激しく後ろを指で攻められる。



 「…―――――――――っっ!」

 ビクンと震え、指はキュッと締まり、ドアに強く当てていないと熱い躰は今にも砕けてしまいそうだ。




 「驚いたな、後ろだけでイけるのか、」
 「ん…っ、ん……」
 鎧はクチュクチュと、指で口内をも乱しながら、

 「約束してくれ、もう二度と…あの男には抱かれねぇと…」

 突然の求めに、彼が小さく頷いたのを確認してから指を深くまで入れたのでした。


 「悔しいな、ここにお前は俺以外のを、何度も咥えてよがってたんだな、薔……」

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