※※第96話:Make Love(+Planetarium).42






 DOKIDOKIDOKIDOKI…

 赤面するハリーは、それはもう緊張しておった。
 結局着てきたのは、20着のうちの1着である。



 「あ、ハリーさん、あれがホールですよ?」
 笑って、隣の葛篭が指を差しますと、

 「OHHHHH〜、実穂子サーン、」

 潤んだ瞳でその指にとまって、ハリーは告げました。

 「あなたも〜、めっちゃビューティフォーデース!」

 ってね。






 「“も”、なんですか?」
 「OH〜、ご安心くだサーイ、もうお一方はもはや世界遺産デスノデ〜!」

 …………なにそれ?




 「……プッ、」
 堪えきれず葛篭は、笑いだした。

 「あははははは!」




 「ハリーさんの表現て、よくわからないですね!」
 「初めて言われマシタ〜!」

 初めてではないだろうと思われるなか、ふたりはなかなかいい雰囲気でホールに入って行った。














 ――――――――…

 「おおお…!すごいですね!こんなとこ初めて来ましたよ!」
 「そうか、」
 キョロキョロひとしきりのナナと、そんな彼女のテンションに笑いを堪える薔は、ふたりっきりの世界であるべく隅っこの席に座っておりました。


 「あの大きな機械は、何なんですか!?」
 「そのうちわかる、」
 とまあ、こんな風にふたりして、ふたりっきりの世界を醸し出しておりますと、

 「あぁぁ、やっぱりぃ、ナナちゃぁんと薔くぅんだぁぁ。」

 はしゃぐナナの声によって、いつものメンバーに発見されちゃった模様です。






 「こけしちゃーん!」
 ナナは歓喜の声をあげる。

 「エヘヘぇ、良かったぁぁ、探してたのぉぉ。」
 こけしちゃんは、にっこにこ。



 しかしそんなにっこにこのこけしちゃんも、醐留権も羚亜も愛羅も、ただならぬオーラを感じ取ってはいた。





 ……ナナちゃぁん(三咲・三咲さん)の隣がまともに見れないぃぃ。

 ちょっとお手数ではありますが、醐留権&羚亜&愛羅の場合は、それ相応に変換してください!

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