※※第88話:Make Love(&Love sick).35






 「んんん…っ!」

 挿入されてすぐにイけたナナだったが、絶頂の中でも容赦なく突かれ始めた。

 ギシギシと軋むベッドは、乱れ揺れて更なる淫靡へ。




 ズプッ…ズプッ…

 「んっ、ン、ん…っ、」

 愛液で濡れたクリトリスも、肌と気持ちよく擦れている。

 「ふぅ…っ、…ん、」
 くちびるも唾液で濡れ、いやらしいほどの艶めきを帯びてゆく。



 スッ――――――…

 薔は左手でナナを抱いたまま、パジャマの中へと右手を忍ばせ、

 くにゅっ…

 乳房を揉み上げた。



 「んっ…ふっ、」
 ビクンッとふるえ、ナナの中はまた収縮も激しく起きるため、

 「…あっ、」

 くちびるを少し離し、薔も堪えきれず声を上げた。




 「らめぇ…っ、イっちゃうぅ…っ、」
 「ん…っ、ッ、なら、一緒にイくか、」

 ふたりはつよく抱きあうと、

 「ああ…っん!」
 「……っ!」

 ほぼ同時に、オーガズムを得た。




 ドプッとナナの中を熱く昇り、動きは止まるところを知らないかのようで。
 既に濡れたパンツは、ベッドの隅へと身を潜めている。


 「や…ぁっ、また、イっちゃう…っ、」

 ビクビクンッ―――――…!

 「ああぁ…っ!」

 立て続けにナナは達して、

 「すげぇ可愛いよ、ナナ…、もっとイって淫れちまえよ、」

 耳元で囁き、薔は過激なピストンで攻め立てる。




 「ん…っ、好きっ、好き…れすっ…」
 泣きながらナナは愛を告げて、

 「薔ぅ…っ、大好きっ…っ、」

 ひしと彼に、しがみついた。




 「今夜はやけに、素直じゃねぇか、」
 汗に濡れた薔も、笑ってナナを抱きしめ、

 「俺もおまえを愛しすぎて、いつだってどうかしそうだよ…」

 やさしくあたまを撫でながら、ふっと囁きかけた。



 「んあ…っ!」
 背筋にも快感は走り抜け、ナナはゾクゾクとふるえる。





 確かに、燃え上がるまでの熱を分け合ったのだろう、中では溢れて濃厚に混ざり合っていた。


 そして乱れきったシーツ、吐息、喘ぎ声に音が、薄明かりのなか夜を淫猥に耽らせたのだった。













 日付は変わっておりましたが、シャワーをふたりして浴びたりしてから、寄り添って眠りに就いたんだとさ。

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