※※第87話:Make Love(+Reward).34






 バサッ――――――…

 恥じらうナナはおもむろに、パジャマの下を脱ぎ捨てた。

 次にまた艶かしく、パンツを下ろしてゆく。



 「そこまでエロくやれとは、言ってねーぞ?」
 「んえぇっ!?」

 とか言いながら、

 ぱさっ

 パンツも脱げちゃいました。




 「え、えっと…」

 ナナは薔へとまたがって、

 「み、見えます…か?」

 もじもじと、尋ねてみた。



 「反則的な可愛さだが、見えるわけねーだろ、ちゃんとここまで来い。」
 「えええっ!?」

 ここまで、というのは、薔の顔の上に、でございまして、

 「そこで見るんですかぁっ!?」
 「当たり前だ。」

 …うううっ。

 顔真っ赤で泣きそうなナナは、這いつくばるようにカラダを前へとずらしていった。






 「濡れちゃうと、思うんですけどぉ…っ、」
 「おまえのでなら、顔面ビショビショになっても構わねぇよ、」
 「そんなぁ…っ、」

 そうこうしているうちに、ほとんど上も脱げちゃっておりますナナは、目的地に辿り着いてしまい、

 「あの…、こう…ですか…?」

 くぱぁっ…

 躊躇いつつも、ゆびで開いて見せた。




 「濡れてヒクヒク動いて、エッチだよな、おまえのここは、」
 「恥ずかしんですけどもぉ…っ、」

 しかし、足を閉じることなどできもせず、

 「もっと腰落とせよ…」

 エロティックに、引き寄せられてしまった。



 「……っん、ッ、」

 ナナはヘッドボードに両手をつき、ゆっくりと腰を落とす。

 「当たっちゃい、ますけどっ…」
 「大丈夫だ、当てるつもりで来い。」

 …ぇぇえ!?



 そのまま下ろしてゆくと、熱い息は掛かるまでに近づいて、

 「やっと舐められんな、」

 ピチャッ…

 薔はほぼ真下から、ソコへと舌を伸ばした。






 「あぁ…ぁっ、舐めちゃっ…っ、や…っ、」
 ヘッドボードにしがみつき、ナナはビクビクとカラダをふるわす。

 「後ろまでビショビショじゃねぇか、」
 臀部を支えた薔だったが、蜜部を舐めながらクスリと笑った。



 「あ…っ、息っ…っ、」
 吐息まで触れて、ナナは身震いする。

 チュプッ…クチャッ…

 舌は丁寧に、ラビアを滑って、愛液を絡め取って、

 「も…っ、ダメぇ…っ、」

 ガクンッ――――…

 堪らず腰が砕け、限界を超えてしまったナナは、

 「あ…っん!」

 ヘッドボードをきつく掴み、達していた。





 「はぁっ、はぁっ、」
 そして涙混じりに、肩で息をしていたのだけど、

 「うわぁ!すみません!濡れちゃいましたかぁ!?」

 出ないちからを振り絞り、腰を上げてみた。





 ちゅっ…

 濡れたくちびるや、その周りは親指で拭い、

 「謝んじゃねぇよ、」

 風雅にセクシーに、薔は彼女を見上げて告げた。

 「おまえを濡らしてんのは、俺だろ?」

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