※※第85話:Make Love(+Intercourse).32
さぁて、
朝です!
改めて言うまでもないかもしれませんが、本日は日曜日です!
この日、朝のニュースなどでは、とある事件が取り上げられた。
一晩中セックスしていたナナと薔がその事件を、知ることになるのはまだほんの少し先のお話。
「ワンッ!」
いつまでも寝ている(とは言っても眠りに就いたのは朝ですが)、ご主人さまとその彼女を待ちくたびれた花子が起こしにやってきた。
時刻は11時を、回ったところでございます。
「ん――――…」
薔はちょっとだけもぞもぞと、動いただけでした。
「おおおっ…!花子ちゃん、おはようっ…!」
お肌やなんかが絶好調のナナは、すぐに目を覚ました。
花子はフリフリ、尻尾を振っております。
そして乙女たちは、まだ眠っている薔(※上半身ハダカ)を黙って見つめてみました。
「ん……」
彼は格好が格好なため寒いのか、少し顔をしかめてから、またもぞもぞと寝返りを打った。
かわいいっ!!(by.ナナ&花子)
花子ちゃん、ちょっとだけ触ってみようか?と、キュンキュンひとしきりのナナは眠っている薔へとゆっくり手を伸ばした。
ナナちゃんたら、どうなっても知らないわよ、と、花子は尻尾を振りながらベッドへ両前脚を乗せる。
(えーと、ちょっとだけ…)
こころで言い聞かせながらのナナさんは、
つん
と、ほんとうにちょっとだけ、薔の頬にゆびで触れたつもりだった。
ところが、
「ん…?」
薔は、目を覚ましてしまった。
…はわわわわわわぁ!?
ゆびで触れたまんま、真っ赤になったナナは、たいそう慌てた。
「……………。」
ちょうど彼女のほうへと寝返りを打っていた薔は、どう見ても不機嫌になった。
「すすすみません!あまりにも可愛かったので、つい、」
素直に述べたナナは、ようやく手を引っ込めたのだけど、
ドサッ――――――…
時は既に遅かったようで、ベッドへ押し倒されてしまいました。
「まだヤりてぇのか?」
「ぎゃあーっ!」
“あらら、”
と花子は、ふたりとも起きたため、安心してお部屋へと向かったんだとさ。
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