※※第85話:Make Love(+Intercourse).32










 愛、罪深く。

 汚しつづけたい、その手を。

 我が身は永久に不完全、燻ることないリビドー。






 『Ask,and it shall be given you.』

 ―求めよ さらば与えられん―













 「やややややはり、こちらを挟むんですかぁ!?」
 全裸で正座しているナナは、真っ赤っかになり声を荒げた。

 「股の間でずっと、見つめてんじゃねーよ、」
 半ば仰向けで片肘を突き、全部脱ぎ捨てた薔は至って落ち着いております。


 「なんかもう、すごく、おっきいんですけどーっ!」
 「当たり前だ。」

 とにもかくにも、大赤面中のナナは慌ててばかりおったのですが、

 「えっ…と、あの、どうやって、挟むん…ですか?」

 恥じらいながらも、そう、尋ねてみた。


 「屈んで胸寄せて、挟んでみろ。」
 薔は指示を出し、

 「あ…、はい…」

 おもむろにではありますが、ナナは言われた通りにしました。




 (こ、こう…かな?)

 むぎゅっ…

 とりあえず、挟めた。




 「エッチなんですけどぉっ…」
 「そうだな、こっから見えるおまえは、やたらエロい顔してんな、」

 ぎゃお――――――――っ!!




 「やめてくださいってばーっ!」
 真っ赤で声を張り上げたナナは、無意識のうちに擦っていたようで、

 「……っ!」

 一瞬、薔はビクンとふるえ、

 「ナナ…っ、」

 視線に熱を混めると、ちょっと乱れた息づかいで、言いました。

 「それ、もっと激しく、やれ…」





 きゅうっ

 と締め付けられた場所が、ナナの中にはふたつ、あって。

 「ん……」

 火照る頬で少しだけ俯き、彼女は胸を上下に動かし始めた。

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