※※第84話:Make Love(+Vampirism).31






 「んん…っ!」

 キスと共に、胸を弄られていると、またしてもナナはイっていた。


 「次は舐めてやるか?」
 少し離したくちびるをそうっと舐めながら、胸のこととして薔は確かめ、

 「あ…っ、あの…」

 息を荒げるナナは、思い切って言ってみたのですな。

 「薔はっ、脱がないんれすかっ…?わたし、最近、エッチのときに薔のおカラダ、見ていない気が…っ、」

 ってね。




 「見てぇなら、素直に言えよ、」
 「あっ、すみませ…っ、見たい、れす…っ、」
 どさくさ紛れなのか、ナナが正直につづけちゃいますと、

 バサッ――――…

 薔はタンクトップを、脱ぎ捨ててしまった。
 この格好からして、彼には初めから、そのまま就寝の選択肢はなかったのだと。




 (うわぁ――――――…)

 喧嘩、もといお仕置き期間もあったため、けっこう久しぶりにベッドの上で見れたナナさんは、見とれた。



 しかし、そのまま魅入っているばかりにもいきませんので、

 「さて、見せんのはここまでだな、次は感じ合うぞ、」

 薔は妖しく微笑むと、乱れた髪をかき上げてから、

 ちゅくっ…

 胸を舌でも、攻めにかかった。



 「んあぁ…っ!」

 肌が大幅に触れあうこととなり、ナナは堪らず上擦った声を振り絞る。

 乳首は舌とゆびで弄られ、恥ずかしいくらいに起ってしまった。


 「あー、乳首だけは硬てぇが、おまえの胸やわらけぇな、挟んでみっか?」
 「ん…っ?」
 何を挟むのだろう?とかは、ちょっと考えてしまったナナでしたが、

 「ああっ!」

 弄られてはいたため、やはり達していた。





 「はぁっ、はぁっ、」
 泣きながら、ぐったりと激しい呼吸を繰り返す。

 「おまえ、相当濡れてんな、」
 ゆびをソコへ当て、薔は笑う。


 クチュクチュッ…

 「そこ、ダメ…っ、」

 恥ずかしさのあまり、ナナは足を閉じようとするものの、

 「まだ全然、音立ててねーぞ?」
 薔はゆびを当て、動かしたまま、

 ちゅっ…

 そっと、くちづけてきた。


 「ん………」

 ナナはおもむろに、彼の肩へと両手を伸ばす。




 くちゅっと、ゆっくり舌が絡まってゆくなか、

 グチュン…

 手で股を開かれ、ゆびを入れられた。




 「んむぅ…っ!」

 いきなり音がグチュグチュと立ち始め、愛液でヌルヌルとクリトリスをもゆびが撫でる。

 シーツも湿って、乱れるばかり。




 「んん…っ!」

 ビクンッ――――――…!

 ナナはまたまた、イってしまい、

 「は………」

 離されたくちびるから、熱い息は触れあったままだ。



 「声があんま出せねーから、やたらグチョグチョ聞こえたな、」
 くちびるのうえでくちびるを動かし、

 プチュッ…

 「ひぅ…っ、」

 薔はゆびを、抜いていった。




 「ほら、俺の指にこんなにも、絡みついてんだろ?」
 「あ…っ、あ……」

 ナナへと、翳すように見せてから、

 ちゅっ

 薔はゆびを濡らす愛液を、いやらしく舐め取る。






 そして、

 「次は、どうされたい?」

 髪を撫でられながらの、この問いかけに、

 「い…挿れて、ください…、わたし、もう、薔のが…ほしい…」

 と、ナナはこれまた正直におねだりしちゃいました!




 「やけにエロいじゃねぇか、この分だと激しくなるぞ?」
 「お願い、します…っ、」

 これは、立派に同意の上でございますゆえ、薔はスエットを程好く下ろしたりして、

 ぐいっ

 開かれ持ち上げられた足のあいだ、

 ズッッ―――――…

 スムーズに挿入はされたのでした。

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