※※第80話:Make Love(&Feel…).28
「あぁ、王子、あなたはどうして王子なのですか?」
姫はひどく棒読みで、尋ねました。
「おまえが腑に落ちねぇなら、俺は別に伸し上がってやってもいいぞ?」
王子はアドリブで返した。
…………………え?
「一人殺ることにはなるがな、」
「ぎぇえーっ!」
(あぁ、既にアドリブ入ってらっしゃる…)
架空の王の危険などもろともせず、周りはたいそう、うっとりしております。
「ねぇ、三咲さんのセーター、どう見ても、あちらは…」
「う、うん、どう見てもね…、サイズが大きいよね…」
…うう羨ましすぎ!
そして部長は笑いすぎて、既に力尽きてる!
「ひひひひ一人殺るんでしたら、お願いですからっ王子っ…、ゲホッ、落ち着いてくださいよ!」
「落ち着いて殺れってことか?」
…ひえーっ!
「ぢがいまっ、ゴホッ、いぎおい、余って、むせちゃったんですっ、でをっ、ゲホッゲホッ、入れて、くださいっ!」
「大丈夫か?挿れりゃ治るのか?」
「ぎぇえっ…!ゴホッ、」
むせているせいではなく、ナナは真っ赤っか。
薔は至って落ち着いて、そんな彼女の背中をさすっております。
ちなみに、ナナさえむせなければ、王子で落ち着く予定でした。
この光景を見ながら、周りは、
(い、挿れる…!)
妄想がもう、かなりR指定。
「とりあえずおまえ、休憩しろ。」
「ゴホッ、ゴホッ、」
相も変わらずむせつづけているナナを、薔は支えるようにして隅のほうへ連れてゆきました。
メインのおふたりが、休憩に入っちゃった…
残された出演者の皆さんも、つられるようにして休憩へと入りました。
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