※※第79話:Make Love(+Make Love!).1







 ちゅっ…

 「ん…っ、」

 ベッドのうえ、並んで顔を寄せて、こけしちゃんと醐留権はキスをしていた。

 上着だけ脱いだ状態で、くちびるからだんだん熱くなってゆく。




 「…好きだ、」
 「あたしもぉ、大好きなのぉ、」
 少し離れて、愛を告げ合ってから、

 チュク…

 舌を絡める、キスへと変わった。




 「もっと伸ばせるかい?」
 「はいぃ…」

 しかも最終的には、かなりディープになった。



 「は…ぁ、」

 こけしちゃんは、ここまでディープなキス自体が初めてでしたので、かなりからだが火照ってしまい。



 「んっ…」

 くちびるがだいぶ濡れてから、ゆっくり離して、

 「少し外すよ?」
 「はいぃ…」

 プツ…

 醐留権はこけしちゃんのブラウスのボタンを、上から外していった。



 やわはだの真ん中、微かな谷間が見えたあたりで外すのをやめ、

 ちゅ…

 そうっと首筋へとくちづけると、

 「ん…っ、」

 こけしちゃんはぴくんっとふるえ、醐留権のシャツを掴む。



 「こんなにも白い肌へ、痕を付けるなんて躊躇いたくなるな…」
 「えぇぇ、そんなぁぁ、」

 こけしちゃんは、思わずからだを起こしてから、

 「ゾーラ先生ぇならぁ、いくらでも付けていいのぉぉ。」

 ちょっとだけ心外そうに、言いました。



 「桜葉、その、先生と言うのはやめないか?今は、」
 「えぇぇ?」
 醐留権は少し目を逸らすと、何だか言いにくそうに、

 「ここで、先生と呼ばれると、ものすごく、いけないことをしている気分になるんだ…」

 と、告げたのですな。



 「あぁぁ、そうかもぉ、」
 納得したこけしちゃんは、

 「ならぁ、要って、呼ぶのぉ?」

 やはりもじもじと、問いかけた。



 「それだと助かるね、」
 「でもぉ、イケナイことにはぁ、変わりないかもぉぉ。」

 とか言いながら、ふたりは抱き合って、

 「いきなりではないから、私も悠香と呼ばせてもらうよ、」
 「恥ずかしいぃ…」


 チュ――――――…


 またまたくちびるを、重ねたのでした。

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