※※第61話:Make Love(ClimaxU).15







 ぎゅうっ

 濡れた裸体で、つよく抱きしめ合う。

 「はぁっ、はぁっ、」
 荒々しい息のなか、揺るぎなき愛を感じ合っていた。







 その後ふたりして、シャワーを浴びながらイチャついていたことは言うまでもない。




 そんでもって久しぶりに、薔の作った朝ご飯をいただきまして、ふたり揃っての登校に相成ったのですな!


 「ワン!」
 花子は大はしゃぎしながら、玄関でお見送りをしていた。
















 ―――――――――――…

 「ぎゃあああっ…!」
 朝、校門を通り過ぎた何人かの女子生徒らが、真っ赤になってぶるぶるとふるえ出しました。

 「薔さまぁ―――――――――――っ!?」




 「あ?」
 ナナと手を繋ぎ歩いていた薔が、振り向く。



 「夢ですか!?これは夢なのですか!?」
 タオルハンカチを握りしめ、号泣しているのは果蘭でした。


 「夢じゃねーよ、触ってみろ。」
 「えええええ!?」



 ナナは、薔が登校しないあいだ皆さん尋常ではない心配ようだったので、触ってもいいと思えていた。




 「では、ああたくし鮎佐(あゆさ) 果蘭が、触って確かめさせていたただだだ」

 君、口回ってないよ。





 ぴと

 …あ、しっかりした腕…(※うっとり)




 「隊長っ、触りすぎです―――――――っ!」
 「エヘヘ…本物だよ…」








 「はっ!ごめんね、三咲さん!つい触りすぎた感が…!」
 涎を垂らす勢いの果蘭が、ようやく手を離すと、

 「いいんですよ!皆さん、ものすごく心配なさってたんですから!」

 ナナはホロリと返した。




 「三咲さん…っ!」

 感動的だと思われる、この場面で、

 「見ろ。俺のこいつは、宇宙みてえなこころ持ってんだろ?中はやたらと狭ぇが、」

 堂々と薔が、ホロリを阻止した。



 「ぷぎゃあああああ――――――――――っ!!」


 ナナを筆頭とする皆さんは、真っ赤で雄叫びを上げたのでした。











 そうです!
 この感覚です!


 あなたがいてこその人生です!!












 …――My life is Your life!!

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