愛するしか出来ない。







 「ここ、痛くされたの?」
 やさしく問いかけ、後ろをそっと窺う、漣。

 「うん…、されたの……」
 ぽーっと答えた咲は、

 「ソコ…、どうなってる…?」

 やはり甘えた声で、尋ねてきた。



 「切れたりはしてないよ…、でもちょっと、腫れてるかな……」
 気づいた途端、無性に漣は泣きたくなって、

 「なら、漣ので、治して…?」

 そう言った咲は、うつ伏せになって臀部を突き出した。

 「はやく…………」




 「ちょっと待って!なんか塗ろうよ、」
 慌てて提案した漣だったが、

 「いいから、はやく挿れて…?」

 潤んだ視線を送り、淫れた姿で咲はねだるのだった。

 「漣……はやくぅ………」






 「い、痛かったら、すぐに言ってね?」
 「ん………」

 ズブ…

 「ひ…あ……っ!」

 折れてしまいそうな腰をやさしく支え、ゆっくりと漣は先っぽを挿れた。



 「やっぱり痛いよね…!?」
 「大丈夫…、漣のだから、気持ちいい……」
 途中で止めてはみたものの、咲は甘い声でふるえるため、様子を見ながらしっかりと挿入したのでした。




 「動いても、大丈夫?」
 「うん…、いっぱい、動いて…?」

 やさしく、おもむろに、漣は動き始めた。






 「あ…っ、ぁ…あっ、あぁっ!」
 汗ばみ、からだを反らし、咲は喘ぎを上げている。

 「咲のなか…、いつも以上に、熱い気がするよ…っ?」
 深い息と共に汗を流し、漣も腰を振りつづける。


 ズプッ…ズチュッ…

 「ふ…っ、あっ、イく…、イっちゃうっ…っ、」

 ビクンッ

 「あぁ―――――――…っん!」

 シーツに放ち、咲は達した。



 「う…あっ、」

 ほとんど同時に、漣も発射した。




 ふたりともイけたのだが、

 「抜かないで…っ、もっとして……?」

 咲がおねだりしたため、再び動き始めた。





 パチュ…パチュッ…

 「あんっ…、あぁ…ぁっ、」

 卑猥な行為でも想いはうつくしく、汗と液で濡れたからだは光すら帯びている。


 「ん…っ、あ………」

 ぎゅうっ

 そして、挿れたまんま漣は、咲を抱きしめ胡座をかくように座っていた。


 グチュッ…

 「ふあぁ……っん、」

 肩にあたまをもたせ、咲は啼きつづける。


 「ごめんね?ずっとあの体勢だと、疲れちゃうでしょ?」
 耳元でやさしく言い、漣はやわらかなその髪を撫でる。



 「ん…っ、あっ、あぁぁ…っ、」
 ビクビクッとからだを反らす咲の胸では、ピンと上向きに起った乳首があまりにもキレイでいやらしいため、

 くにゅ

 漣は両手を彼の脇に当て、伸ばした人差し指で乳首を弄りだした。


 「あんっ!ソコ…、ダメぇ…っ、」

 きゅうっ…

 甘ったるく高い声で、咲のからだは快感に跳ね上がる。


 「咲の乳首、すごくキレイだよ……」
 漣はやさしく且つ強く、ゆびさきで乳首をも刺激する。




 「んっ、や…っ、おっぱい、おかしくなっちゃうっ…っ、」
 悶えながら、咲はこんなことを零すので、
 「うわぁ!咲っ、それ反則だよ…っ、」
 漣はめちゃくちゃときめいたりもしてしまい、アソコはドクドクと脈打つのだった。



 「あ…ぁぁっ、イっちゃうっ…っ、」
 やがて激しく仰け反り、

 「あぁあん…っ!」

 咲は何度目かの絶頂を迎えた。



 ドプッッ…

 「っあ……っ!」

 漣も熱く放つと、

 ぎゅうっ

 後ろから包み込むように、痩せたからだを抱きしめたのでした。

[ 49/69 ]

[前へ] [次へ]

[ページを選ぶ]

[章一覧へ戻る]
[しおりを挟む]
[応援する]


戻る