愛してない?





 「あっ………イイよぉ………咲……………もっと………舐めてぇ……………」
 漣はおねだりをつづけるが、
 「おまえだけ弄られて、おかしいと思わねーのか?」
 咲は、愛撫を止めました。

 「え……………?」
 泣きそうな瞳を開けた漣に、

 「さっきからエロい声出してる、そのくちで、俺の咥えてみろよ」

 見下ろす咲は、誘うような目つきで彼の頬を撫でます。


 「いいの……………?」
 「あぁ」

 漣は、頬を火照らせた。


 「なら、全部、脱がしたい」
 もじもじしながら、漣は告げる。
 「おまえは変態か?」
 咲は笑うが、

 「だって……、見たい……咲の、からだ……」
 漣は熱く息を吐きながら、振り絞るように言った。

 「仕方ねぇな、ほら」
 起き上がった咲に、ともに起き上がりふるえる手を伸ばして、シャツのボタンを外してゆく。
 「煙草と、いい匂い、する」
 漣はうっとりした。

 「ただのスケベだな」
 終始、咲は笑っていた。




 パサッ

 ベッドに落ちたシャツが、波打つシーツへ重なる。

 「相変わらず、痩せてるね」
 息をのむ漣に、
 「あんまソレ、言うな」
 きつく咲は言い聞かせるが、


 「でも、すっごく、キレイ、だよ…………」
 ぼんやりと息をして、漣は抱きつく。


 「好き……………咲……………好き………大好き………………」
 「くすぐってぇ」

 先ほどまで笑っていた咲は、真剣な表情になった。

 「ほしい…………全部………ほしいよ……………ちょうだい…………?……咲………………」
 甘ったるい声で、肌にすり寄る漣を、

 「なら、はやく全部脱がせ」
 ひきはがして、咲は言い放つ。


 「ん………………」
 ふるえる手でベルトに触れ、ゆっくりと、外す。

 そして、丁寧に、全裸にしました。





 「すごい……もう…………こんなに……………」
 漣は見とれる。
 「はやく、しゃぶれ」
 そんな彼の目のまえで、咲は落ち着いていた。

 「さわり………たい……………」
 高まる漣は、かがむ。

 「好きなだけさわって、好きなだけ舐めろ」
 あしを開いた咲のソコへ、恐る恐る手を伸ばし、

 「すごい…よ…………」
 触れる、漣。


 「こんなになったからな。責任とって、全部飲めよ?」
 低い声で咲が言ったとき、


 クプ――――…


 漣は、ソレを深く咥えました。




 「ヌルヌルやれ。唾液が足りねぇよ」
 咲は漣を、股間へと押しつける。
 「んん………………」
 唾液を出すように懸命になりながら、漣はくちで扱きはじめた。

 「もっとだ」
 彼の髪をぐしゃぐしゃにさせて、咲はソレを硬くさせてゆく。

 「亀頭は痛ぇよ」
 悦びのあまり、漣はソコを激しく長く舐めてしまった。

 「ごめ…っ…………」
 思わず謝ろうとしたが、
 「離すな。咥えてろ」
 ピシャリと言われて、漣は再び深く咥える。


 「んんん…………」
 糸がひくほどに唾液をつけて扱き、ときどき裏筋をなめらかに舐める。

 「あ…っ…………よくなった………………」
 かすかにくちを開けて、吐息混じりに咲は囁いた。



 「ん……んっ……………」
 くちで扱いているうちに、手もつかってさすりだす。

 「……っ………ソレ………もっと、はやくに、やれよ………………」
 咲は、上乗せられた愛撫に深く瞳を閉じた。




 「はあっ…………はあ…っ…………………」
 かおを反らして、息を荒げてゆく咲。
 「んん……んっ……………」
 漣は夢中になって、舐め動かした。

 「あ……あ…ぁっ……………」
 濡れたくちびるが這い、舌がやさしく舐めまわし。

 「……っ…………でる………………」
 その瞬間に、咲は漣をきつく押しつけたため、


 「ああ…っ…………!」


 口内に、射精されました。





 ゴクン

 思わず飲み込んだ漣は、

 「ゴホッ………」

 すこしむせた。

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