愛するしか出来ない。







 とろっ…

 咲の胸元から、白濁した液体が流れ落ちてゆく。

 「ん……っ、はぁ…っん、」
 右手のゆびさきでくちびるを撫でながら、左手で咲は漣が放ったソレを絡めとった。




 「ごめ…っ、いっぱい…出ちゃっ…っ、」
 漣は熱い息を吐いて、咲をぼんやりと見つめる。


 ちゅっ

 咲は左手のゆびを舐めながら、

 「漣の精液でなら、全身ベトベトになってもいい……」

 瞳を閉じ、そっと囁いた。




 「そんなには、僕が出せないよぉ…っ、」
 漣はそう言ってからだを起こそうとしたのだが、

 ズプ…

 なんと、からだをずらした咲は、自ら漣のを挿入し始めたのだ。


 「あ……っ、」
 ひどく切なげな表情で、もう勃起していた漣のアソコを、咲は咥え込んでゆく。

 「咲っ、そんな…、すぐに…っ、」
 彼のくびれた腰に両手を当て、漣もうっとりと端正な顔を歪ませる。


 「んあ…っ!」
 突然、咲がビクンッと反ったので、感じてみるとかなり深くまで挿っていた。

 「いっ、痛いの…?」
 ほんのり汗ばみ、漣が恐る恐る尋ねると、

 「んんん…っ、気持ちいい……」

 濡れた髪で首を横に振り、吐息みたいに咲は答えた。



 「漣…、腹ん中までおまえのが、いっぱい…欲しい……」
 そのまま咲は、積極的に動き出した。




 グチュッ…グチュッ…

 「あっ、あ、あぁ…ぁっ、」
 淫音が立って混ざり合うなか、咲の喘ぎは漣の聴覚をもかなり刺激している。

 「う…あっ、」
 そのためもあって、細い腰を支えている漣には既に限界が近づいている。


 「漣っ、もっと深く…っ、擦っ…て…っ、あンっ!」
 なんとも淫れた姿で、咲は腰を振っていて、
 「そんな…っ、もう、出ちゃうよぉっ、…っくぅ…っ、」
 快感に泣きそうな漣は、それでも歯を食いしばった。


 「や…っ、あっ、あっ、あぁ…っ、イく…、あ…っ、」
 咲はうえでビクンッと過激に仰け反り、

 「あぁ―――――――…っん!」

 達した。


 きゅうっ…

 「あぁ……っ!」
 直後に漣も、咲の中へと放っていた。




 ドクドクと熱いモノを感じ取り、

 「いっぱい…、でた……」

 咲はうっとりと、濡れた自身のくちびるを撫でる。



 「ごめん…っ、つい…、」
 思わず漣が、抜こうとすると、

 「ダメ…、抜くな…っ、」

 グプッ

 咲は更に深くへと、強引に挿入させたのだ。


 「あんっ!」
 汗で湿ったからだが、いやらしく跳ね上げる。

 「咲っ、深いよぉ…っ、」
 同じく汗ばむ漣も、シーツに沈み、ぶるっとふるえる。



 ズプッ…ズプッッ…

 「あ…っ、あ、ぁ、あっ、」
 激しく動いていた咲だったが、その淫れきった姿をうっとりと漣が見上げるなか、

 「ここ…、漣の精液が、こびりついてる……」

 囁くみたいに口にすると、

 くにゅっ

 「あ……っ!」

 両手の人差し指を使い、自分で乳首を弄り始めたのだ。





 「ん…っ、あっ、」
 ビクビクとふるえながら、咲は乳首をこねくり回している。

 「咲っ、僕…、またイっちゃいそ……」
 彼の腰をやさしく撫でたりして、漣は熱い息をつづける。


 すると、咲はかがみ込んで、

 「漣が…、弄るか……?」

 見つめ甘く、囁きかけた。


 「え…っ?いいの…?」
 「ん………」

 誘われ、漣は両手を伸ばす。


 くりっ

 「あぁ…っ!」

 ゆびで乳首を摘むと、喘ぎは更に艶を帯びた。



 「や…っ、ンっ、あぁん…っ、」
 咲はかなり反っているため、否応なしに胸は突き出ている。

 クリクリと、両手で乳首を弄り続けながら、

 「も…っ、出ちゃう……っ、」

 漣は激しい息づかいで、そう零した。


 「んっ…あ、漣…っ、もっと…グリグリして…っ、お尻んなかも…、いっぱい…擦って…っ、」
 咲は甘くねだり、積極的に腰を動かすため、

 「でも…、僕…、イっちゃう…っ、」

 限界寸前だった漣は、

 「あ…っ!」

 ドプッ

 勢いよく咲のなかへと、射精した。


 ピンッ――――――…

 同時に彼は、摘んでいた乳首を強く引っ張ったので、

 「あああぁぁ…っん!」

 ビクンッと戦慄き、咲も発射した。

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