愛するしか出来ない。







 「咲っ!おかえり!」
 帰ってきた咲へと、部屋で待っていた漣が抱きつく。

 「どうだった?わかんないことはあった?宿題とかは、あるの?」
 「まるで母親みてーだな、」
 とか、会話をしているうちに…、

 「なぁ、漣、」

 ちょっと笑って、咲は口にした。

 「なんで勃ってんだ?」






 「だ、だって…、咲に、抱きついてるから、」
 「ふーん、」
 漣は真っ赤になったが、咲は笑っている。

 「キスでもするか?」
 「うん…、したい…、」
 そして、ふたりは抱き合い、

 チュ―――――――…

 くちびるを重ねた。




 「ん…………」
 触れ合うくちびるの間、伸ばされた舌が濡れて絡み合う。

 「はぁ…っ、ん…、あ…っ、」
 咲があまりにも、色っぽい息や声を出しているので、

 シュルッ――――――…

 堪らなくなった漣は、彼のネクタイを解いていた。



 クイ―――――――…

 そのままブレザーを脱がすと

 スッ…

 両手を伸ばし、シャツの上から突起した乳首を親指で撫で始める。

 「ん……っ、」
 咲はぴくっとふるえ、漣の背中にゆびを立てる。


 「んぅ…っ、ん…、んっ…ん、」
 背中のシャツを引っ張り、咲が甘い息を漏らしているので、

 プツ…

 漣は、キスをしたまま咲を脱がしにかかった。



 ファサ――――――…

 すべてボタンが外れたシャツは左右に分かれ、痩せたからだを覗かせる。



 ツ――――…

 なめらかな肌へと、ゆびを滑らせてゆく、漣。

 「んん…っ、」
 咲は僅かにふるえ、息を零す。


 きゅっ

 ピンと起っていた乳首を、ゆびさきで摘むと、

 「ぁん……っ、」

 ビクッとなり、触れ合うくちびるのあいだ咲は、堪えきれないような高い声を上げた。




 「んっ、ふっ、」
 キスは濃厚になってゆき、漣は相変わらず、ゆびで咲の乳首を弄り続けている。


 「んぅ……ん、ん…っ、」

 からだをふるわす咲から、シャツは脱げ落ちた。




 「はぁ……ん、ぁ…っ、」
 くちびるを離しても、伸ばした舌先は触れ合って。

 「あ……っ、」
 漣は咲の顎まで舌で舐めると、

 ドサッ――――――…

 ふたりは抱き合って、ベッドのうえへと身を投げた。





 「すごいね…、乳首がこんなに、ぷくっとして、」
 「おまえが、弄りまくってんだろ…っ?…っあ、ゃ…っ、」
 またがり、見つめながら乳首をこねくり回す漣の下、咲は淫れてゆく。

 「あっ、ん…っ、ダメっ、」
 髪を乱し、咲があまりにも甘く啼いているため、

 「咲、ダメ?」
 「やぁん…っ、」

 漣は乳首を摘んだまま、引っ張ってしまった。



 「うわぁ!ごめん!痛かった!?」
 思わず、漣がゆびを離すと、

 「はあっ、はあっ、」

 淫れた息と共に、ぼんやりと見つめ、咲は囁いた。

 「違っ…、気持ち…イイ……」




 ドクン――――――…

 漣のなかには、抑えがたい激情が湧き上がったが、

 「漣の…、触りたい…」

 ソコへと咲は手を伸ばし、ジーンズの上から撫でたのだ。



 「う…あ……っ、」
 直ではないことがじれったくて、漣は声を上げる。

 「こんなにガチガチで…、ガマンしてたんだな……」
 からだを起こした咲は、漣と上下を入れ替え、ベルトやなんかを外していった。

 そして脱がし合いをしたので、ふたりとも一糸纏わぬ姿になった。





 シュッ…

 手で撫でただけでも、更に硬度は増したのだけど、

 「柔らかくはねぇが、胸で扱いてやるか?」

 そう問いかけた咲は、漣の返事を待つことなくかがみ込んだ。



 「だっ、だめだよ!咲の胸、汚しちゃうよ!」
 漣は引き止めようとしたものの、

 「いいよ…、好きなだけ、ぶっかけろよ…」

 お構いなしに咲は、勃起したソコへと胸を押し当てた。




 「咲っ、ダ…メ…だっ、てぇ…っ、」
 ぶるっとふるえた漣のアソコを、咲の胸がヌルッと扱いてゆく。

 「あっ、あ…っ、漣のっ、おっきい…っ、」
 動かしていると、起った乳首とアソコが擦れ合って、

 ぷちゅっ

 「あぁん……っ!」

 強く当てるように反った咲は、うっとりと喘ぎを上げた。



 ジュコッ…

 「ん…っ、あ…っ、漣っ、気持ち、イイか…?」

 卑猥に動きながら、

 クチュクチュッ…

 咲は自らの後ろに手を伸ばし、アナルをゆびで慣らしている。


 「も…、僕、気持ちよすぎて…、咲がエッチすぎて、おかしく、なりそ…、」
 熱い息を吐く漣には、限界も間近だ。


 「や…ぁ、あ…っ、んっ、」
 咲もビクンッと仰け反り、胸とアソコは激しく擦れて、

 「あぁ……っ!」

 ビュッと射精してしまった漣の原液は、咲の胸元にいやらしく絡みついた。

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