闇より深い、愛で。






 「…あン、ぁ…っ、ぁん、や…、あぁっ、あん…っ、」
 喘ぎ続ける咲の両胸は、濡れて熱を帯びている。

 「僕…、咲の声だけでも、イっちゃいそう……」
 火照りすぎた漣は、舌を使って咲の乳首を遊び始めた。

 「あぁぁ…っ!」
 激しく反った咲からは、ほとんどシャツが脱げかけている。


 「漣っ、おまえ…、乳首、ッ、好きだな…、あ…っ、」
 漣のあたまに両手をまわし、髪を乱すように咲が言うと、
 「だって…、めちゃくちゃキレイなんだもん…咲の乳首…、それに、ここ、いっぱい弄ると、咲がすっごく…、エッチな声…出すから、聞きたくて……」
 恥ずかしそうにしながらも明かした漣は、埋まるほどに吸いついていった。

 「んん……っ、」
 ぶるっとふるえた咲も、かなり乱れた髪が濡れた肌に張りついている。


 「はぁ…っ、あんっ、ゃ…、やァ…っ、漣っ、ぁ…っ、あン、だめッ、あぁ…っん!」
 ビクビクと反って、啼いている咲の胸元から少しくちびるを離すと、
 「ねぇ、咲、挿れてもいい?」
 熱い息と共に、漣は問いかけた。


 「…ッん、いいに…決まってんだろ?ほら…、挿れろ…」
 あしを僅かに曲げ、汗ばみ答える、咲。


 「うん……」
 からだをずらしていった漣は、なにも纏っていなかった咲の、両あしを高く持ち上げ、開かせた。


 「すごいね…、もう、こんなになって…、」
 「見てねぇで…、ッ、はやく…突っ込め……」


 細いあしの間、ひくつく入り口から、そそり屹ったソレは突き立てられた。


 「あぁ―――――――…っん!」
 はだけたカラダを艶めかしく捩り、ぐしゃぐしゃになったシーツを掴んだ咲は、甘い叫びを上げる。

 「すご…っ、もう、イキそう…、」
 挿れただけで、漣はうっとりと顔を歪ませて。

 「いいから…、ッあ…っ、動けよ……っ!」
 上擦った咲の声に導かれ、漣はゆっくり動き出した。




 「ぁんっ………あンっ、漣っ!イイ…っ!あぁぁ…っん!」
 ぶつかり合い、擦れ合う音の中、咲の喘ぎ声と漣の吐息が絡まり響く。

 「ねぇ…、咲、おっぱい揉んでも…いい?」
 ふと、汗ばんだ漣が囁きかけ、
 「ばかっ、…んなコト、聞くな…っ、あッ!」
 身を捩りながら、咲は答えたのだが、

 きゅっ、

 伸ばした両手で、漣は咲の両胸を揉むように愛撫し出した。


 「あアぁ…っ!なに…、やっ…、あっ…ん、ダメ…っ、」
 「だっ…て、揉んでほしそうに…、ピンって……してたよ?」
 と囁いた漣は、両方の乳首を摘んでやさしく引っ張った。

 「…っく……ッ!」
 ビクンッとカラダを反らし、咲は、胸に伸ばされた漣の両腕を掴む。




 「あんっ、あんっ、漣…っ、イイよ…、おまえの…っ、ンあ!ぶっといのが…、なかで…激しく、ッ、擦れて…っ、」
 ギシギシと軋み続けるベッドのうえ淫れまくって、咲が途切れ途切れ、甘く零し、
 「咲のお尻んなかも…、熱く吸いついて、とろけそうで…、すっごく…イイよ…?」
 汗を流す漣も、夢中で動き、囁く。




 そして、ふたりは、

 チュク―――…

 くちびるも重ねた。


 「ん…っ、ふっ、」
 舌を絡める間も、突かれる部分からは、ぱちゅっといやらしい水音が立ち続け、漣はゆびさきで咲の乳首をこねくり回している。



 「はぁ……っ、」
 やがてくちびるを離しても、くちびるから出された舌先は唾液で繋がっていた。





 「漣…、誰も愛したこと、なかった、ッ、俺でも…、はあ…ぁっ、おまえ…だけを、愛してるよ、…ああっ!」
 そのとき咲は、切なげに愛を告げて、
 「咲…っ!ほんっと、僕も…、咲が好き…、大好きっ!」
 愛を返した漣は、溢れる愛しさに、泣きそうになり腰を突き上げた。

 「あ――――――――…っ!」
 過激に仰け反った咲は、痩せたカラダを快楽に湿らせる。




 「咲…、もう…、僕、イっちゃう…、」
 「ん…っ、俺も、イキそ…、漣……」
 見つめ合って、囁き合うと、動きは更なる深みと激しさを帯びて。


 「あっ、あっ、ぁ…あっ!」
 漣にしがみつき、カラダを反らす咲は、

 「ああアぁ―――――…っん!!」

 甘い声を振り絞り、エロティックに戦慄くと、発射して達した。


 「―――――…ああぁっ!」

 ほぼ同時に、咲のなかへと射精して、漣もイった。

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