教えて、愛を。






 「ん……んっ……………」
 舌を滑らかに絡め合って、深いキスを交わしていた。

 やがてくちびるを離すと、唾液がすこしシーツに垂れて、

 「ん…………」
 ぼんやりと見上げる咲からはシャツが脱げかけ、骨ばった華奢な肩があらわになっていた。


 「は…っ…………はぁっ………………」
 漣は荒い息をつづけるが、


 「漣、」


 あつい息とともにその名を呼ぶと、



 「はやく、横になってくれ。」



 咲は、艶っぽく囁いた。





 「うん…、」
 おなじくあつい息を吐く漣が、ゆっくりとベッドに横たわると、

 チュ―――…

 折り重なった咲は、何度もくちづけてくる。


 「んっ………好き…です……………」
 その細いからだを抱きしめて、漣はキスの合間に愛を囁く。

 「好き………咲……………大好き……です……………」
 背中をやさしく愛撫する漣の、Tシャツをまくり上げて。

 「しっかりした、からだだな。」

 チュ

 あらわになった部分全体へ、咲はやわからなくちびるを何度も押し当てた。


 「んあっ…………」
 漣はビクッと時々ふるえて、咲のシャツを波立たせていた。



 「乳首、ピンクだな、」
 呟いた咲は、細くながいゆびで乳首を擦る。

 「あんっ…………キモチ……イイ……………」
 漣はからだを反らせて、はじめての感覚を素直に受けとめた。


 この反応を感じた咲は、

 「ん…………」

 乳首にチュパチュパと、吸いつく。


 「ああ…っ…………咲…………」
 激しく悶える漣の両乳首を、ゆびとくちで弄ぶ。



 クリクリと捻りまわし、舌をあてて押しつぶすと、


 「ああぁ…っん…………ダメぇ………………」


 言葉に反して漣は、悦びの喘ぎ声をあげたのだった。

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