恋して愛してバレンタイン








 蟻の戸渡りから脚まで、丁寧に舐められて何度か達した。



 「ここは弾かれんの、好きだろ?」
 そして薔はクリトリスを、やさしく舌で弄ぶ。


 ぷるぷるっ…

 「あっ、あ、あ…ぁっ、あ、ン、も、らめぇ…っ、」

 膨れてヌルヌルの陰核は、甘い刺激に堪えられるはずもなく、

 「ああぁぁっっん!」

 ビクンッ…

 またしても絶頂。





 「ん…っ、ん…んっ、」

 ふるえて止まないなか、くちびるは離されて、

 「小さく何度も吹くのが、可愛すぎんだよな…」

 潮吹きを見ながら、薔は笑っている。







 そして、

 「ナナ、」

 彼は確かめた。

 「おまえのここに相応しいのは、俺の、何だ?」








 「え…っ?」
 ナナが濡れた瞳で見上げると、

 グチュンッ…

 「指か?」

 薔はゆびを入れてくる。




 「あ…っ、あ、ちが…ぁっ、」
 「なら、何だ?」
 引き出すあいだにも、激しく抜き差しされ、

 「ひ…っ、ん…っ、」

 開ける限りにあしを開いたナナさんは、ついに言っちゃいました!

 「お…っ、おちんちん、れすぅ…っ!」















 「よく出来た、」

 プッッ…

 「ひぅん…っ、」

 ゆびは素早く抜かれる。




 「はぁっ、はぁっ、」

 ナナは息を荒げ、うっとりと期待にヒクつかせ、

 ちゅっ…

 「さて、ふたりして熱くとろけちまうか、」

 カチャ――――…

 ゆびに付いた愛液を舐めながら、薔は片手でベルトを外した。














 ズンッ――――――…


 「はうん…っ!」

 スムーズに深く、挿入されました。



 「すぐに締めつけんなよ、これから動くんだろ?」

 グッ…グッ…グチッ…

 イってる間にも容赦なく、薔は腰を振り始める。





 「や…っ、あっ、待っ…っ、あっっ、」
 彼の背中にゆびを立て、ナナは泣き揺れて、

 「心と言葉は裏腹か?おまえだって腰振ってんだろ、」

 フッと妖しく笑った薔は、彼女の耳や首筋にキスをしてゆく。





 キュッ…

 「あん…っ、あっ、あ…んっ、」

 乳房は揉まれながら、起ち上がった乳首がゆびで弄ばれ、

 「な?繋がってっと、ここはドロッドロにとろけそうだろ?」

 更に持ち上げると、大胆不敵に薔は笑った。



 「あ、ふっ、あ…っ、あぁっ、ああぁぁっっ…」
 「この甘い熱も、上がる一方だ…、やっぱ俺たちは最高に相性いいよな…」

 切なすぎる痛みによく似た、快感は子宮から全身を突き上げ。




 「も…っ、らめ…っ、」

 ぎゅっと薔にしがみつくと、

 「あ――――――――…っ!」

 びくんっ…

 ナナは達した。





 「……っ、く…っ!」

 つよく抱いて、薔も中に射精する。




 ドクドクッ…

 荒々しく膣内は脈打ち、燃え上がるかのごとく精液は注ぎ込まれ、

 「止めらんねぇな、どうかしてるよ…」
 「ん…っ、あ…ぁっ、は、」

 抱きしめたまま、耳もと、やさしい囁きはまるで棘のようだった。

 「おまえを、愛しすぎて……」

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