淫らな悪戯を召し上がれ
「挿るとこ…しっかり見てろよ?」
瞳を閉じたままの彼女のあたまを撫で、魂の彼女へと微笑みかけると濡れたゆびへ舌を這わせ、薔は露にしてゆく。
『は…っ、あ…っ、』
ナナは言われた通りに魅入り、彼のモノにこの上なく興奮しおそろしいほどの期待に昂った。
彼女の中はどちらも、ひくひくと彼を欲しがりっ放しだ。
迫り来る羞恥のなかでもやがて繋がる部分に、視線は釘付けとなり、
「見ながら感じてろ…」
彼女の脚を思い切り開かせ、持ち上げ自分の脚のうえに乗っけると彼は入り口へと当てがった。
『あ…っあっあ、……薔ぅ…っ、』
ゆっくりと、挿入されてゆく。
より厭らしく見えるように、ゆっくりと咥え込まされてゆく。
ナナは甘ったるい声を上げる、彼へと縋りつくような声を。
「ん?どうした?」
汗ばむ薔はシャツのボタンをいくつか外してしまうと、
「見てるだけじゃもう…我慢できなくなったか?」
途中でいきなり、一気に挿入してきた。
グチッッ――――…!
「あああっっ!」
奥へと当たった確かな彼の感覚に、ナナはイけてしまった。
ソファが軋む感覚と共に、躰がゆさゆさと揺れ動く。
彼女の上から、腰を振る彼は妖しい視線を絡めてくる。
ナナは挿れられた瞬間に、我慢も限界を越えもとに戻れたようだ。
魂となって目の前で見せつけられるという羞恥で貴重な体験も、悦いものであったがやっぱりこの快感には敵うはずもない。
「ようやくちゃんと俺を感じられるな?」
彼女がイっている間にも容赦なく動いて奥を突き、太股へゆびを食い込ませると薔は意地悪な笑みと共に言葉を落とした。
「つうわけで…激しくするぞ?」
グチッ、グチッ…パチュッ…
「あっあ…あっあっはあっ、あ…あっん、あ…っ、」
幾度となく、最奥へと向かって突き上げられる。
「奥までぐしょぐしょになってる…」
突きながら薔は彼女の乳房を両手で揉みしだく。
「それに…すげえきついな?」
息を乱し汗ばむ彼の、ゆびは白い乳房へと食い込む。
真っ赤に起ち上がった乳首が影を作り、時折ゆびでこね回される。
「あっっ!」
彼のシャツをぎゅっと掴んで、しがみつくようにしてナナは絶頂を得た。
「……っ、く…っ、」
収縮に感じた薔は、切なげに躰をふるわせる。
熱くなって止まらない子宮まで、体内のすべてまで、彼にもっと支配されたくてナナはおかしくなりそうだった。
甘い棘のように、打ちつけられ突き刺さる。
「ナナ……」
囁きでなぞったくちびるをも、薔は奪ってしまう。
「んっん…っは、ん…っんんうっっ……」
ナナは無我夢中で、奥深くまで、そして口内で彼をむさぼった。
ぬくもりも、何もかもを。
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