淫らな悪戯を召し上がれ








 グチュッ――――…

 『あう…っん、』

 パンツのうえから、秘部へと触れられた。

 「見えるよな?えっちな染み…」
 薔は彼女の脚を開かせ、魂のほうへと猥りがましく濡れた下着を見せつける。
 送られた妖艶な視線に射抜かれ、魂のほうだってすでにたくさん濡れてしまっていた。


 ヌグッ…グチュッ…

 『あっあ…あっ、は…っん、』

 パンツのうえから撫でられればもう、エロティックな音がリビングへと響く。

 「びしょびしょになってる…」
 秘部を愛撫して眠るナナの耳へ舌を這わせると、

 「おまえは?どうなってる?」

 魂のほうを見つめ、薔は意地悪く問いかけてきた。




 『びしょびしょに…っ、なって…ます…っ、』
 息を乱し、魂のナナは恥じらい応える。

 「じゃあ…自分で弄ってみろよ、」
 薔は彼女のパンツを脱がし曝け出された秘部を見せつけながら、愛液をゆびへ絡めるように愛撫し始めた。

 「我慢できねぇだろ?見てるだけじゃ……」










 クチッ…グチュッ…

 自分の愛液と彼のゆびが、淫音を奏でて聴覚を撫でる。
 耳を這う舌も、甘くてエッチな音を聞かせてくる。
 目の前のそれらを見つめ、自分の躰のうえでナナは感じている。

 『ああ…っあっあ、あ…っ、』
 魂の彼女はおもむろにスカートを捲り上げ、逸るため手こずりながらブラウスのボタンを外していった。


 「焦んなよ、俺はじっくり乱してやるから、」
 薔は彼女を抱いて、ソファへと横たえた。

 「指、一緒に入れてみるか?」









 『あ…っ、は…っ、』
 ナナは自分で胸を揉みしだきながら、自分の入り口を拡げた。
 驚くくらいにソコは、びしょ濡れとなっている。

 「せーのでいくぞ?躊躇うなよ?」
 目の前へ大胆不敵な視線を送り、薔も彼女の入り口を拡げる。

 『ん…っ、』
 小さく頷いたナナも、準備は万端で、

 「せーの…」

 妖しい掛け声と控えめな掛け声は交ざりあい、中にゆびは滑り込んだ。
 かたほうは彼の、もうかたほうは自分自身の。

 ヌググッ――――…






 『はう…っ、』
 ふるえたナナは自分のゆびが、まるで彼のゆびであるかのように力強く感じられていた。

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