反故にされた遠い約束(続編)
無事に結婚できた私の心は、決して穏やかなものではなかった。
本来なら幸せで満たされるはずの生活には常に、奏の影が付き纏っていたからだ。
親族となってからはその影がますます罪深くなり、私の心を巣食っていった。
奏はよく、私だけが休みの日を狙っては新居へ遊びに来た。
しかも、自分の兄にわざと、「旅行に行ったからお土産を渡したい」といった連絡を必ず寄越してから堂々と訪問をしてきた。
私にとっての夫は、弟が自分の妻をレイプしたとは知る由もなく、「俺は仕事だからよろしくね」と言って出掛けて行った。
秘密が発覚するのが怖い気持ちもあり、私は奏の訪問を受け入れるしかなかった。
そして毎回、無理矢理にでも肉体関係を迫られてしまった。
私がそれを拒めたことは、今までに一度もなかった。
ジュッ……ジュルッ、ジュルッ、ジュルッ、ジュルッ……
「あ……っ、奏……っ、止めて……っ、ん……っ、あ……っ、あん……っ」
ソファに押し倒された私は強引にパンツを脱がされ、足を開かれラビアを舐められていた。
夫より奏に舐められた経験のほうが、圧倒的に多い気がした。
部屋に入ってからはたくさんキスをされて、服を乱された私は唾液で濡れた乳首を硬く起たせていた。
「そうは言っても、本気で嫌がってないよね? 見ればわかるよ」
指を入れて中で動かし始めた奏は、相変わらずソコを舐め上げていた。
「他はどうだか知らないし知りたくもないけど、俺とするときはいつも、いっぱい濡らしてくれる愛が可愛くて大好きだよ……」
奏は柔らかく割れ目に舌を這わせ、愛液を絡め取る。
膣で動く指は、Gスポットに快い摩擦を与えている。
「あっっ!」
腰を跳ねさせた私は達していた。
指で解される膣の奥深くが甘く疼いて、早くここまで刺激が欲しいと訴えていた。
私と奏は幼馴染みから親族に変わっただけの関係のはずが、今では会うたびに必ず性交渉に及んでいた。
無理矢理であっても私は逆らえない上に、果てるほど感じて、何度でもイかされてしまう。
最近はふと考えることがある、もしかしたら私は秘密を隠し通したいのではなく、単純に奏に気持ちよくさせてほしいだけなのではないかと。
逆らえないのではなく、本当は私からも求めているのではないかと思うことが増えた。
夫とセックスをするより遥かに濃密な時間を過ごしているのは確かだった。
こんな関係は間違っているのに、できることなら元に戻りたいのに、奏との快楽がなくなるのが怖い、知ってしまった以上は逃れられる気がしなかった。
自分の中の本性は、欲望には忠実に湧き上がって来るばかりだった。
くぷっ、くぷっ、くぷっ、くぷっ、くぷっ……
奏は指で膣壁を擦りながらクリトリスを口に含み、舐め回す。
勃起したクリトリスは口内で転がされる。
「あっ、あんっ!」
私はまたしても、呆気なく達してしまう。
「愛のエッチな蜜ならいくらでも欲しいから舐め取ってるのに、全然追いつかないね? ここ、気持ちいい?」
くすくすと笑った奏は、Gスポットを集中的に擦った。
小刻みに揺さぶるように、中で指を上下に動かした。
「や……っ、あっ、あっ!」
私はすぐにまた、達していた。
「ソファにまで垂らしてるよ、買ったばかりなんでしょ? 染みが残ったら兄さんに俺たちのことがバレちゃうかもよ?」
指を入れたまま割れ目を舐めると、奏は楽しそうに言葉にした。
汚してはいけないと、私だってわかっている。
なのに、体は愛液を溢れさせることを止められなかった。
気持ちよくなると、どうしてもたくさん濡れてしまうのだから、自分では止めようがなかった。
[ 56/161 ][前へ] [次へ]
[ページを選ぶ]
[章一覧に戻る]
[しおりを挟む]
[応援する]
戻る