書架に隠れて戯れる







「っっ――――――…っ!」
 私は絶頂を得る。
 誰かは強く乳首を摘まみ、引っ張って放すと好き放題乳房を揉みしだいた。

「ここに来る時いつも、やらしい顔してるよね?」
 首筋にキスをして、私を犯している誰かは囁く。
 本のにおいに相手の匂いが混じる、これは容易く女性をたぶらかせる匂いだ。

「何でだろうってずっと不思議だったんだけど、お目当ては官能小説だったんだ?」
 生で激しく突かれ、恥ずかしい秘密を掴まれてしまった私はガクガクと脚をふるわせる。
 ダメ、これ以上は、見つかってしまいそう。

「もしかして……オナニーするために借りてるの?」
 痛いところを突かれる、相手は微かに笑う。

「は…っ、っっっ!」
 絶頂を得た私はグチグチと奥を擦られ、荒く乳房を揉まれた。
 弄くり回される乳首はぱんぱんに膨れ、これ以上ないほど感じている。


 ズッ――…!ズチッ!ズチッ…!

「へえ、図星なんだね、……それに、正直な反応をする躰だね……」
 私の反応から答えを読み取り興奮したのか、腰づかいは加速した。
 乳房を揉みしだく手つきも我慢がならないといった様子で、淫らに弾む胸の感触を楽しんでいる。

「ふっっ…っっ!」
 また、私は絶頂を得た。
 溢れる蜜は内股を伝い、相手のぺニスにも絡みついている。
 この淫音は書架が吸収でもしてくれているのか、そんなわけないとわかっていても都合のよい錯覚に陥る。

 脈動するぺニスは膣壁を熱く擦り上げ、子宮口に絶え間ない刺激を与える。
 中に出されてしまったらどうしようなどと、危惧もしていられないほど快楽に支配されている。

 ムニュッ…グニュッ…

 服はすっかり捲れ上がり、剥き出しになった乳房を鷲掴みにされた。
 人差し指は乳首を押さえつけてグニグニとこねくり回す。

「……っ、は…っ!」
 息を上げて、私は絶頂を得る。
 こんなに中イキできてしまうのも初めてだった。

 しかも浅いオーガズムではなく、深いオーガズムの波に身を委ねている。
 時折、カタカタと音を立てる書架を制止するためにも、誰かは私の手を力強く握りしめる。

 ズチッ…ズチュッッ!グチャッ、ズチッ…!ズチュッ…ズチュッ…!

 体液に塗れているせいで、淫音は高くなった。
 書架が軋る音など可愛いものだ、繋がった性器が絡め出す音は止めることができない。

「っっ、んっ…っっ!」
 躰を反らした私が絶頂を得ると、乳房はきつく掴まれゆびが食い込んだ。

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