書架に隠れて戯れる
「……すごく熱いね?中……」
不意に、誰かは耳もとで囁いた。
図書館でこんなことをするくらいだから声に期待などしていなかった私は、心地のよい声色にぞくぞくした。
小説の官能的な場面をこの声で想像したら、余計に濡れることは確実だった。
それを実際に体験しているのだから、脚までびしょ濡れは必至だ。
ツププッ…!ヌチャッ――…!
膣でゆびを回され、掻き乱された私は我慢ができなくなる。
「乳首ももうこんなだよ?コリコリしてる……」
ブラジャーはずらされ、服を引っ張った誰かはくっきりと迫り出した乳首の形を見せつけた。
乳首に視線を落とした私は、後ろから私を辱しめている相手の袖が見えてしまい、この上なく鼓動が高鳴った。
この色は……この生地は……先ほど秘かに眺めていた、彼のものと同じだった。
もしかして、彼が?……そう考えるとますます昂り、振り向いて確かめたいのに恐れてできない自分がいる。
「っっ…っ!」
達した私の膣内でゆびは素早く抜き差しされ、とろとろに解されていた。
耳にくちびるが触れる、何度かキスをしたあと甘噛みもされる。
「は……ん……」
項にもキスをされながら、私は乳房を揉みしだかれた。
閑静な図書館で、荒々しく鷲掴みにされ乳首を弾かれる。
ズルリとゆびが抜かれると何が起きているのか頭の中で整理する間もなく、硬いぺニスをスムーズに挿入された。
ズプンッ――――――…!
「っっんっ…っ、ん……っ」
コンドームを着ける気配は微塵も感じられなかった、痴漢をされて、生で挿入されている。
ふるえる私が手を突いている本棚がカタカタと軋り、彼だとはまだ確証できていない誰かは制圧するようにして私の手をぎゅっと掴んだ。
ズッ、ズッ…ズッッ…!ズチッ…!ズチッッ!ズプッ…ズチッ…!
音を気にかけたくても、余裕がない。
挿れたまま持ち上げられるとより一層臀部が突き出て、激しく奥を突き上げられた。
ぺニスは体内でドクドクしている、ゆびを入れられたときより遥かに熱い。
これが初めての経験ではなかったけれど、まだ顔も見ていない相手に無理矢理挿れられるのは無論初めての経験だった。
生で挿入も初体験で、犯されているというのに止め処なく感じてしまう自分がいる。
はしたない本性を暴かれた躰は戸惑いつつも、気持ちよすぎるピストンを貪っていた。
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