淫靡の共有２

---

　ズプンッッ――――…

「んっ…っ、あああっんっ」
　ベッドのうえで躰の向きを変えられ、四つん這いになった私は兄のほうの陽物を一気に挿入される。

「口開けろよ、喉に出してやる」
　私の目の前に屹立したモノを持ってきた弟のほうは、くちびるを撫でて促した。
　言われた通りに口を開けた私は、昼の彼の自身を喉まで押し込められる。
　今しがたまでヴァギナに挿っていたために、ドクドクと脈打ちすごく熱くなっていた。

「んっっ！」
　今度は兄のほうに最奥まで激しく突かれ、口内深くまで弟のほうに充たされた私は絶頂を得る。


　ズプッ、ズチッ…ビュクッ――…

「兄貴に突かれながら潮噴いてる、いつ見てもいい眺めだな」
　口の中でますます硬くして笑った昼の彼は、手を伸ばしアナルに入れたバイブを持つと掻き乱すみたいにお尻の中で動かした。
「あ、また狭くなった」
　速く突き上げる夜の彼は、収縮を感じ取って動きをより一層速める。

「ずっとやらしく揺れてるからさ、おっぱい揉んでやれば？」
　アナルでバイブを容赦なく動かして、弟のほうは兄に提案した。
　喉に再び、強く押し当てられる。

「おっぱいが物淋しかったの？」
　くすっと笑った兄のほうは私の最奥を攻め立てて、背中から回した両手で乳房を揉みしだいた。
　人差し指では両の乳首が、こね回されピクンと跳ねる。

「んんんっ…ぐうっ、んっ…んんっっ」
　躰を反らしたかったけれど、後ろからあたまを押さえつけられ無理だった。
　むにゅむにゅと乳房を揉まれ、乳首をこね回される。


　グリュンッ――――…！

　いきなり、アナルでバイブの角度を強引に変えられた私は、

「んんんんんっっ！」

　戦慄いて、絶頂を得た。



「……っ！」
　その直後、兄弟はほぼ同時に、膣内と口内へ射精をした。

　ドクッ…ドクンッ――…

　上の口も下の口も、男たちの鼓動と精子に満たされる。
　兄のほうは乳房を鷲掴むようにゆびを食い込ませて、乳首ははち切れそうなほど真っ赤になっていた。




　ズルンッ……と、たっぷり中に出してから夜の彼が抜いてゆくと、白濁液は早くも収縮によって溢れだした。

「今兄貴が出したやつ、俺が泡立ててやる」
　昼の彼も、口からスムーズに抜いてゆく。

「はっ…はあっ、あっ…あっ、あっん…っあっ、ん…っ」
　私はシーツを掴み、腰を悩ましく揺らめかせた。


　ヴヴヴヴヴヴヴヴヴッ――…

「あああっ…いやああ…っ！」
　まだ上がるとは思ってもみなかったバイブの振動が、アナルで上げられる。
　嫌、とは言ってしまっても、実のところは全然何もかもが嫌じゃない、私はふたりが与える快楽に心底捕らわれている。

[ 56/92 ]
[前へ] [次へ]

[ページを選ぶ]

[章一覧に戻る]
[しおりを挟む]
[応援する]

戻る