淫靡の共有2







「や…っ、玩具…じゃっ、……いや…っあっ」
 ヴァギナを乱される私は、必死になって訴えた。
 玩具ならアナルにぶち込まれている、膣にはそれじゃないもっと太くて硬いモノが欲しい、その鼓動に早く満たされたい。

「へえ、なら、何がいいんだよ、指がいいならもう入れてるぞ?」
 乳房から滑り上がらせたくちびるで耳にキスをして、弟のほうは確かめた。
 淫猥なリップ音が聴覚を愛撫する。
「ちゃんと言えるかな?言えたらご褒美だね」
 兄のほうも耳にキスをして舐め回し、いやらしい声で吹き掛けた。
 左右の耳まで彼らに奪い去られる私は、それぞれに好きなように乳房を揉みしだかれる。
 ふたりのゆびはさらなる激しい淫音を、ヴァギナから響かせてきた。


「あっあっあああっ…っ、ダ…メっ、ああんんっっ」
 懇願をする前に、気持ちよすぎて何がなんだかわからなくなる。
 汗がローションみたいになった乳房には、兄弟のゆびが食い込む。

「ダメじゃねぇだろ?早く言えよ、お前のまんこすげえうねってて辛そうなんだよ」
 中でゆびの向きをいきなり変えた昼の彼は、グチグチと集中的にGスポットへ摩擦を与えた。
「おい、勝手に角度を変えるな」
 ゆびが中でぶつかったようで、今度は兄のほうがやや呆れている。
 掻き出される愛液がたらたらとアナルにも伝っている、ぬるついたバイブは振動が上げられる。


「あっあっ…あっ、っあああはっはあっ…あっ、あんっ…っ」
 お尻の中で強くなった振動は、ゆびでぐちゃぐちゃにされる膣内にも伝わりきて、私は無我夢中で欲しいモノを求めていた。

「おちんちん挿れて…っ、おねが…っ、あああああっっ」









 ズチュンッッ――…

「あはっ…んっっ」
 求めた直後、ふたりは同時にゆびを抜いていった。

「こんなに蕩けちゃってる中に、最初に挿れて欲しいのはどっち?」
 後ろから、煌めくくらいに濡れたゆびを私の目の前に持ってきて、兄のほうは焦らすみたいに聞き返した。
「この体勢なら俺が先だろ?」
 少しムッとした様子で私より先に返事をした弟のほうは、ゆびに纏わりついたエッチな蜜を下腹部に塗りたくる。


 ヌルルッ…ヌチュッ、クチュッ…

 目の前で滴る愛液と下腹部を湿らせてゆく愛液に羞恥が高まり、私は上擦った声で本心を答えた。

「ど…っ、どっちも…っ」

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