おいでよ天使
「こんなに濡れてるなら、きつく締めれば簡単に抜けるよ?」
くちびるを放すと、俺は彼女の乳房をゆっくりと撫でて促した。
「抜いて見せてよ、ほら……」
最初から、収縮させれば簡単に抜けるような凹凸もほとんどないバイブを選んである。
より抜け易いようにと、スイッチも切ってあげた。
「……っっ、うう…っ、あ…っ」
彼女は胸への愛撫にも感じたのか、案の定膣を狭めてずるんっと玩具を抜いた。
とろとろの愛液がバイブを纏い、ぐっしょりのシーツに落ちたそれからは煌めきを帯びた糸も最初は細く引いていた。
滴る瞬間にもキラキラして、淫靡に俺の視線を奪う。
玩具が抜かれた彼女の中は、ひくひく震えていて可愛くて仕方がない。
「乳首も目一杯硬くさせて……玩具で感じすぎだよね?お仕置きだってこと、ちゃんとわかってされてた?」
乳房を揉みしだき、乳首をゆびで執拗に弄くると、俺は確かめた。
正直、お仕置きのつもりでバイブを入れてやったけど、ここまで濡らされると玩具に対しても果てしない嫉妬心が沸き上がってくる。
濡れた玩具は素っ気なく、床に落としてやった。
「んっ…あっっ、ん…っ、んう…っ」
彼女は次々と涙を流し、感じながら何度も頷いた。
やっぱり、健気だ。
それに彼女は玩具でたくさん感じてしまうくらい淫乱だから、好きでもない男とセックスをしてもたくさん感じてしまうに違いない。
信じたくても信じられない魅力と危険性を、彼女は持ち合わせている。
思いきって閉じ籠めることにして、正解だった。
「じゃあ、今度は俺に濡れて…」
赤く起った乳首からは血を滲ませる必要もないと思い止まった俺は、乳首を甘噛みしてから露にした。
もうはち切れそうになっている、早く彼女の中へ一気に捩じ込んでしまいたい。
その衝動すら初めは抑え込み、ヌルヌルと、蜜で溢れた彼女のあそこを自分のあそこで撫でる。
「あ…っあっ、あ…っ、ら…めっ、ん…っ」
甘ったるい声を上げて、彼女は躰を震わせる。
「もう泣くなよ……気持ちよくさせてやるから」
いつもは避妊具をきちんと着けて中に挿れた、今夜からはその必要がない。
俺は彼女の涙に舌を這わせると、思い描いた通り一気にその中へ捩じ込んだ。
ズプッッ――――…!
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