性教育セックス―訓戒の落とし穴―






 約束通り、シャワーを貸してもらえた。

「あっ……あ、あっん……」
 けれど、バスルームでも私はお兄さんに犯されていた。
 シャワーに打たれながら、後ろから突かれている。硬くて逞しいものはとろけて狭まる中を擦り上げて、奥を何度も突く。

 きゅっ…くちゅっ…きゅむきゅむっ…

 後ろから突き上げながらお兄さんはクリトリスも弄くっていた。襞を拡げて、指で突起をこねくり回している。

「ん…っ!」
 絶頂を得た私から、一度、おちんちんは抜かれた。
 私の体の向きを変えさせたお兄さんは、向かい合った状態でアソコにアソコをくっつけて、足を閉じさせる。
 そのまま前後に擦られ、素股をした。
 私とお兄さんは舌を絡めてキスを交わし、抱きあう。
 擦れあう雄と雌はぬちゅぬちゅとえっちな音を立てて、互いを強くすり寄せていた。素股がこんなに気持ちいいことを、私は今日まで知らずにいた。

 シャワーではない液体が、とろりと太股を伝い落ちる。
 無我夢中で舌を絡めあう私とお兄さんは、乱れた呼吸も絡めあっている。
 これでもまだ、私はお兄さんに犯されているのだろうか。
 こんなにも心から、求めてしまっているのに。

 ぬちゃっ……ぐちゅっ…

 素股でも肉体はぶつかりあい、ずっとお兄さんに挿入されているように感じていた。びしょ濡れのアソコはきつく、お兄さんのアソコを挟み込んでいる。
「ん……うっ」
 私が達しそうになると、なめらかにおちんちんを抜いたお兄さんは足を開かせた。
 寸止めを食らってしまい、とろとろと愛液があふれてくる。

 ずぷんっっ…!

 また挿入をされて、私の腰は強く抱き寄せられた。私たちはまだ、激しいキスも交わしていた。
「あっん……んっ、ん…っ」
 ゆさゆさと体を合わせて、腰を振る。シャワーが濡らした髪から、水滴が飛び散る。
 片手でおっぱいを掴まれ、揉まれだすと、私はキスを貪る舌づかいがますますいやらしくなった。どこもかしこも気持ちがよくて、お兄さんとの体の相性は抜群に思えた。


 もしかしたら、学校でまた一人一人とセックスをしていったら、今度は全員に感じてイってしまうかもしれない。
 私の体をそのように目覚めさせたのが先輩なのだとしても、私の体はもう他の男性にも容易く開花するようになった。
 ただ、性の欲望を、貪る体に成り果ててしまった。



「綺麗に洗ったばかりだけど、中に出すよ」
 唇を少し放してお兄さんは囁く。何も異議がない私は懸命に頷く。
 お兄さんの精液を、今は心行くまで堪能していたい。

 思わぬ落とし穴に嵌まってしまった。
 抜け出すことは最早、不可能だった。


 こんなふしだらなお手本こそ、体に罰を受けなければならないだろう。
 厳しい罰を受けている自分の体を想像すると、なぜだろうか、私の心は喜びに満ちるのだった。

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