※※第363話:Make Love(&Sex aid).54
袋を破いた愛羅はスムーズに、彼に避妊具を被せてゆく。
自分できっちりやりたかったな……と思う羚亜だが彼女の思うつぼなので、致し方ない。
「レオタード着てるくせにコンドームが映えるなんて、世界で羚亜くんしかいないと思うよ?」
スキンを纏わせた彼をゆびでツンツンと突つき、愛羅はまた乳首を擦った。
「う……嬉しくないっ……」
突つかないで!とは言えなくて、羚亜は意地を張る。
誉め言葉としては微妙だとわかっていながら、嬉しくないのとはわけが違っていた。
とにかく、恥ずかしかった。
「今のってツンデレ?」
「知らないよっ……!」
萌えた愛羅はさらにゆびで突つき、確かにツンツンしているときのデレではあるのでツンデレではあるかもしれない。
ツンツンが様子を表しているか動作を表しているかの違いでしかない、おそらく。
「ちょっと羚亜くん、お尻見せて?兎のお尻っ……」
「いや、兎じゃなくて俺のお尻ね……!?」
昂りすぎた愛羅はバックからどうこうするわけでもなく、純粋に、Tバックの彼のお尻を拝みたがった。
こけしちゃんでもここまでしたことはなく、さすがのエロ親父魂。
「肌白いな!おまけにすべすべ!なんじゃこのエロい尻は!」
「愛羅さんはさっきからいったい、……何キャラなの!?何かが憑依でもしてるの!?」
お尻をさすった愛羅は確かに、何キャラなのかがいまいちよくわからなかった。
ただ、年齢の異なるエロ親父が次から次へと出ているだけのような気もするが。
白いボンボンを引っ張られた羚亜はコンドームの中で、鼓動を加速させる。
片脚のニーソがずり落ち、太股が剥き出しになっているのも卑猥だった。
普段からニーソなど履かない羚亜は、ずり落ちていることを気に掛けられない。
「もう…っ、恥ずかしいよ…っ、」
ベッドへ四つん這いになり、恥辱の様を見られている彼はどこかに隠れてしまいたかった。
隠れたところでこのレオタードでは肌を隠せないのだけど。
「……羚亜くん、お願い、挿れて?」
「この格好のときに言う!?」
恥ずかしがっている彼を見ていた愛羅は堪らなくなり、挿入をせがんだ。
四つん這いの体勢で挿入をせがまれた羚亜は、どうやって挿れたら良いのか悩む。
「え?じゃあ、愛羅さん、こっち来てくれる?」
「うん、行くっ!」
おずおずと、羚亜は体勢を変えないままで、彼女に横になってもらえないかどうかを確認した。
喜び勇んだ愛羅は彼の腕に掴まりながら下に潜り込み、正常位で挿入が可能となる。
(この体勢で挿れられるのに……何で俺レオタードなんだよ!)
羚亜は泣きたくなった。
正常位で挿入できるのなら今から、全裸になりたかった。
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