※※第３５９話:Make Love(&Acme).218

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　乳首を吸いながらいったん離すと、ナナは腰をもじもじさせた。

　｢すごいです……薔を見てるだけでイっちゃいそうです……｣
　色気攻撃に早くもノックダウンしかけている。
　｢おまえそれ……桜葉の小説の影響じゃねぇだろうな？｣
　｢えええ…っ!?なぜに…っ!?｣
　どことなく攻めの台詞っぽかったので、薔は例のアレではないかと疑った。
　驚いたナナにはまったく意味がわかっていない。

　｢薔がエッチすぎるから…っ、いけないんですよ…っ!?｣
　こんな美味しいときに決してこけしちゃん小説の影響を受けたりはしないと、彼女は力説する。
　｢……っ、わかったからおまえ、指でグリグリすんの止めろ、……胸だけで緩く反応しちまってんだよ……｣
　声を抑えた様子で、薔はたしなめた。
　ずっと乳首を弄くられていたようだ。


　｢わあああああ！｣
　ありがたし！と昂ったナナはさっそく、そちらも舐めさせていただくことにした。
　ちゃっかり凝視しながらボトムスに手を掛ける。

　｢こ…っ、これでっ……緩く、なんですか…っ？｣
　｢おい、見過ぎだ、いい加減笑うぞ？｣
　息を荒らげたナナは緩く反応しているという事態に納得がいかなかったようで改めて確認し、そんなによくよく見られていると逆に薔は笑いそうになった。
　笑っている最中の反応が気になりはするものの、彼女は丁寧なやり方でご対面を果たした。


　チュプｯ――――…

　大胆な心持ちになっていたナナは初っぱなから先っぽに吸いつき、舐め上げてみる。

　｢あ……｣
　息を上げ、微かな声を上げた薔は彼女の髪をしなやかに撫でた。
　｢ん…っ、んん…っ、｣
　ナナは舌全体を使って彼を何度も舐め上げると、やがてゆっくり深く口に含んだ。

　｢見てるだけでイけそうってのは、こういう光景を言うんだよ……｣
　悪戯めいた微笑みを落とし、薔はそうっとゆびに髪を絡める。
　｢んんう…っ、｣
　何が違うのかわからないナナは一所懸命に口を動かし、喉を鳴らした。
　ひくひくする膣は早く、挿入されたがっているのは痛いくらいによくわかった、蕩けた愛液がたくさん溢れだしてくる。


　ジュｯ…グポｯ、グポｯ…

　｢んっ…ふっ、っんっ…ンっん…っ、｣
　からだじゅうの感度をよくさせて、ナナはむしゃぶりついた。
　両手を伸ばして乳首も弄ったりすればいいものを、そこまでできる余裕は生憎ない。
　積極的に行くはずが、彼に支配され動かされている気がした。
　だからこそ彼女は余計に悦んだ。

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