※※第43話:Make Love(&Love!).7






 ベッドの下へ、脱いだ衣服やなんかはすべて身を潜めた。

 仄暗い時刻なので、互いのカラダはエロティックに映っている。

 「横になるか、」

 この言葉にいざなわれ、ふたりして向き合って、ほんとうに横になった。


 ぎゅ

 薔は左手で、ナナを腕枕しており、触れる髪をそっと撫でております。

 まさしくキスできそうな距離で、息は触れ合いくっつき合っている。


 ッ――――…

 ふと、薔の右手がサイドに当てられ、なめからに下へと伝っていった。

 火照りまくったナナは、されるがままになり、やさしく臀部をなぞった手は、片あしを持ち上げた。

 そのまま、太股の辺りに、あしは置かれる。


 「は……」
 もうなにがなんだか、熱い息をしながらぽーっとしているナナだったが、

 クチュッ

 と、音がして、ゆびさきは濡れた入り口を広げた。

 「あ…、ぁ…っ、」
 ぶるっとふるえているうちに、あしは更にうえ、腰の辺りまで持ち上げられる。


 キュ、

 思わずナナは、薔の肩にしがみついていた。


 「大丈夫だ、もう挿った、」
 「えっ!?もうっ!?」
 この言葉にちからを抜いたナナでしたが、

 グッ―――――…

 つぎの瞬間に、挿入されました。

 「あぁ、じつは、今挿った。」
 「んもうっ、どうも、おかしいと、…ッ、思いましたよぉ…っ、」

 そして、挿入ったまんま、ふたりとも動かずにいた。



 「あのぅ、ずっと、…ッん、このまま、で…?」
 ぼんやりと尋ねる、ナナ。

 「おまえがいいなら、このまま朝まで挿れてるか?」
 「え…っ?」
 部分的には動いているが、肝心な部分が動いていない。


 「ぃや…です、もうっ、動いて…っ、」
 「なら、おまえから動けよ、」

 焦らされているので、とっくに理性は麻痺しかけてます。

 「ほら、はやく、」
 薔は再び、すこしナナのあしを持ち上げた。

 「ん………」
 どうにかして動こうとしたが、上手く動けずにいるナナ。


 「おい、そのままいくと、抜けるぞ?」
 「だっ、てぇ…っ、」
 もはや、じれったくて、ナナは泣きたくなってしまった。


 「仕方ねぇな、」

 グイッ―――――…

 いきなり彼女の背中に、右腕をまわした、薔。


 「えっ?あの…、」

 彼はつよくナナを抱き寄せて、腰を上げるようにしたので、

 「ああ―――――…っ!」

 先ほどより深くへと、当たっていた。


 「や…、ぁぁ…っ、」
 押し上げる快感が、徐々に迫り来る。

 「っとに、おまえは、かわいすぎだ、」
 と言っている薔も、けっこう息が淫れてるんですね。


 「しっかり咥えてろよ、」

 動きは激しさを帯び、快楽を助長してゆく。


 「はぁっ、は…あっ、」
 ベッドと共に、揺れておりましたが、

 「あ……」

 ふと、ナナは、おぼろげに瞳を開いた。

 「は………」
 熱い呼吸をつづけている薔と、見えなくなるほどの至近距離で見つめあう。


 「ん…………」
 いつしかふたりのくちびるは、重なっていた。


 「んっ、ふっ、」
 キスはディープになり、その最中、ナナは乳房を右手で愛撫され始めた。

 「ッふ、ンっ!」
 激しくビクンと跳ねたが、なだらかに撫でていた手は乳首へと集中する。

 「ん、んっ、んん、」
 濃厚なキスをしながら、愛撫と共に動き濡れて、

 「――――――…っん!」

 ナナは達してしまった。



 「はぁ……っ、」
 濡れた舌が僅かに繋がったまま、くちびるを離す。


 「や…、あ…っ、」
 しかし動きは、止まらずにいた。


 「薔っ、また…、イっちゃう…っ、」
 「何度でも、イけばいい。」

 汗や液で、艶めかしくもカラダは光すら帯びて。


 「……ぁ、あっ、」
 啼き淫れ、切なく閉じていたナナの瞳は、ふるえながらも開かれた。


 しばし薔と見つめ合ってから、

 スッ―――――…

 ナナは両手を、滑らせていきました。

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