※第37話:Game(from Back).31





 「は…、あ…っ、」

 そして、そのまま滑り堕ちたナナは、跪いて、スウェットをすこし下ろしてゆく。


 「…疲れて、ねぇか…?」
 あたまを撫でながら、薔にこう聞かれたナナは、

 「大丈夫、です……」

 甘い声で答えたあと、あらわになっていたソコにキスを落とした。


 「んん…っ、」
 ぶるっとふるえて、薔はきつく瞳を閉じる。


 ちゅっ、ちゅ…っ、

 何度かキスをしたり、舌で舐めたりしてから、ゆっくりとくちに咥えていった。


 「はぁ…あ……っ、」

 カラダを反らして、薔は淫らな息を吐く。


 「ん…………」
 深くまで咥え込んで、ナナはうっとりと瞳を閉じる。



 「エロい…、表情……」

 髪を両手で愛撫されながら、すこし笑って囁かれてしまい、

 「んん…………」

 ナナは、くちを動かし始めた。


 「は…あ……っ!」

 窓に背中をつよく押し当てると、薔はカオを上に向けて荒い息を吐く。


 「はぁ…っ、はぁっ………」
 そして淫れた息づかいが、ナナを夢中にさせる。



 ふっと、

 「おまえ…、上手く…なったな………」

 火照って仕方ないナナのあたまを両手で撫でて、見下ろす薔が囁きかけた。

 繊細なゆびさきが、頬へも伝ってゆく。


 「ん…………」
 いったん深く咥えると、搾り取るようにナナは吸い上げていった。

 「あ…っ!は……ぁ…っ、」
 ビクッとカラダをふるわせて、彼女の髪を乱すように薔は両手を艶めかしく動かす。


 「は…っ、はぁっ、ぁ…、あ…っ、」
 エロティックな息と声、吸いつく濡れた音とリップ音が立って、うつくしくも卑猥にふたりを夢中にさせる。


 「ナナ…っ、もっと…つよく、吸え……」
 この言葉に従い、ナナは吸いつくちからをつよめた。

 「ぁあ――――――…っ、」

 声にならない声を激しくあげて、薔はカラダを反らす。



 「ん…ん…………」
 自分のくちでも濡らすようにして扱きながら、ナナが彼の腰のあたりを愛撫しつづけていると、

 「あ……っ、だめだ…イくっ……」

 キュッとゆびをしなやかに曲げて、


 「あ…っ!」


 ビクンと戦慄いた薔は、ナナの口内に発射しました。




 とろっとした、血液とは違う液を、嚥下して、

 「あ……………」

 ものすごく高揚して仕方ないナナは、くちびるにゆびを当てると頬を赤らめた。



 「はぁっ…………はぁっ………………」

 窓にもたれるようにして、薔は激しい息をつづけている。




 このあと、またしても本番か!?

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