※※第36話:Make Love(Climax).4





 「いや、これはもう、電話に集中なんて、できないですよ、」
 と呟いたナナは携帯を閉じて、枕元に置こうとした。


 その前に、

 クイ――――…

 今度は顔を薔のほうへと向けられて、


 ちゅ


 甘く、キスをされた。


 「ん…………」

 ポトッ

 携帯はナナの手を滑り落ち、枕元に身をひそめる。



 やわらかなくちびるが熱く重なり合って、夢中になるナナは、隣にいる薔のあたまへと両手をまわして抱きつく。


 ス―――…

 そのうちに、薔は左手を伸ばして、彼女のラビアをジーンズのうえからそっと撫であげた。


 「ふぅ…っ、」
 キスをされたまま、ナナはかなりビクつく。


 プツ―――…

 丁寧にジーンズのホックが外されて、ジッパーは下ろされてゆく。




 開いたソコに、なめらかに手は這い入ってきて、

 クチュ

 ゆびさきが、下着のなか、皮を被せたままクリトリスに触れた。



 「ふあぁ…っ!」

 ビクンとしたナナは、思わずカラダを反らす。

 離されたくちびるは、まわりすら、僅かに濡れて。



 「あっ……あっ…………」
 ふるえながら声をあげていると、ゆびさきは滑り落ちて、

 「もう、こんなに、濡れてる…」

 囁いた薔は、右手でナナの髪を撫でており、



 「でも、もっと、とろけるまで、濡らしてやるよ……」



 吐息混じりに囁きを落とすと、ゆっくり、ふたりは、堕ちてゆきました。















 ギシ―――…

 軋むベッドの下、脱げた衣服はすべて舞い落ちている。

 部屋のなかはエロティックに落とされた灯りが、艶めかしくも、ふたりの裸体を浮かび上げ。



 ピチャ―――…

 持ち上げられたナナのあしは開かれて、その間に薔は顔をうずめていた。


 「ふぅ…っ……ん、」
 甘えた息を出すナナは、つまさきまでもビクンとさせて。


 くにゅ

 伸ばされた両手が、乳房をやわらかく揉み上げる。


 舌は、その花びらを、濃く深く、湿らせると、

 ゆっくり、中へ、滑り込んできた。



 「んあぁ…っ……!」
 かなりビクンとしたナナは、シーツを裂けるほどに掴んでいる。
 同時に両乳首を、人差し指でやさしく擦られた。


 あふれ出す愛液が、薔のくちびるを濡らしてゆく。




 「ダメっ、薔っ…、おかしく…なっちゃう……」
 思わずナナが、そう口にすると、


 スッ――――…


 ゆっくりと、彼は、起き上がりました。




 薔は、濡れたくちびるを自身の舌で妖しく舐めて、


 「ほんとに、これで、おかしくなるのか?」

 開かれた、ナナのあしの間、ひどく顔を近づけ合わせた。





 「だっ、て……」
 「ゆびなら、どうだ?」

 右手の中指を、ジュクッと押し込まれる。


 「んあぁぁ……っ!」

 きつく瞳を閉じて、ナナはカラダを反らした。



 「どーなんだ?」
 「や…っ、あの…、っも、なんか……」

 熱く息を吐く彼女の膣部へと、人差し指も入ってゆく。


 「はあぁ…っ、ダメぇ………」
 「こんなにヒクつかせて、なにがダメなんだ?」

 その後、薬指も入っちゃいました。



 「あ…っ……あ………」
 3本入り、ふるえ火照るナナのうえ、

 「かわいい……」
 吐息と共に甘く吹きかけた薔は、ゆびを動かし出す。


 「んやあぁぁ…っ、」
 激しく反ったナナのカラダは、汗が艶やかに光を帯びて。


 最初、揃って動いていたゆびは、そのうちバラバラに動き始めた。



 「これだと、どうだ?」
 そう問いかける薔は、左手でナナの胸元を弄くっております。

 「ん…っ、なんか…、すごく……イイの………」
 「だろ?」

 しばらく、ゆびの動きにうっとりと身を任せきっていた。




 やがて、

 「なぁ、ナナ…、」

 薔の妖しい囁きかけは、落とされたのでした。


 「まだ、ゆびでいいのか?」

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