※※第34話:Make Love….3





 「んあ…っ、ぁっ………」

 ビクビクとしたまま、熱くぐったりしているナナへと、

 「おまえ、イくとき、めちゃくちゃエロい声出すよな…」

 囁いた薔は、そっとその髪を撫でた。


 「んん…っ、」
 せつなく瞳を閉じて、ナナはさらにふるえ熱い息を吐き。




 ちゅっ

 それからしばらくは、くちびるにやわらかなキスを何度もされていた。






 「はぁ……………」

 ドクドクと脈打ってはいるが、息は整ってきたため、深呼吸したナナはうっすらと瞳を開ける。


 「ナナ………」


 その頬に左手を添えて、右手では髪を梳くように撫でながら、かなり近づいた薔。



 「もっと、ほしいなら、聞かせてみろよ……」





 「えと……、」
 ナナは火照って、もじもじし出した。

 「ん?」
 薔はやさしく、微笑みかける。


 「あ、あの…、あのね……、」
 もじもじ、しまくっているナナだが、か細い声で、頬を赤くして告げました。


 「わたし……、薔の、が……、ほしいの………、」

 と。





 さらに、
 「わたし…、変態、かな……?」
 言ってしまったあとだが、(引いたかな?)とか色々考えて、目を逸らしてしまったナナは真っ赤になって尋ねた。


 だが、

 「愛しあってんだ、そんなん当たり前だ。」

 やさしく言い聞かせた薔は、耳もとで、

 「どうして、ほしい?」

 ふっと、囁きかけた。



 「んぅ…っ、」
 くすぐったさにビクンとしたナナは、

 「あのね、まずね…、こないだ…みたいに……、くちで……してみたい…の………」

 熱く息を吐き上げてから、


 「……ダメ?」


 うるんだ瞳で、ちゃんと薔を見て問いかけた。




 「おまえ、かわいすぎ、」
 すると彼は笑って、

 クイ―――――…

 ナナを抱き起こす。



 「なら、俺がそこいくよ。」


 ふたりはおでこをくっつけあうように、熱い息を絡めながら体勢を入れ替えたのだった。




 ぽふっ

 倒れ込んだ薔は、枕にあたまを乗せた。

 そしてあしを曲げて、

 「脱がせて、好きにしろよ…」

 囁きかける彼は両手で枕を掴んでいた。


 見下ろしながら、ぽーっとしているナナですが、

 「どーした?」

 こう問いかける薔が、あんまりにも色っぽいため、

 「あ、うん……、」

 ふるえる手で、したを、脱がせていった。


 寝ているため、やっぱり全部、脱がせてました。

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