※※第34話:Make Love….3





 チュ―――――――…

 ただやんわりと、キスを交わしていたが、

 「もちろんですよ、ずっとそばで、愛しつづけますよ、」

 先ほどの答えをナナが告げたとたん、


 「は…っ、」


 それはとても激しいキスへと、変貌した。


 「んん…っ、ん……んぅっ………」
 舌を持っていかれそうなほど荒々しいキスに、夢中になってゆく。

 絡みあう音と、吸い付く音が、卑猥な旋律を奏でて。



 悶え、縺れあうベッドは、ギシギシとシーツを波立たせていった。






 「はあ……っ、」

 火照りすぎたころ、くちびるは離されて。

 伸ばしあった舌さきはまだ、わずかな唾液で繋がっている。


 「はあっ………はあ…ぁっ……………」
 互いに激しく息をしていたが、いったんからだを起こした薔はナナにまたがって、顔をうえに上げた。


 「ナナ…っ、こんな、ヤラしい気分、はじめて…だ、」

 うえを向いて瞳を閉じたままで、肩で息をしながら、甘い声を出す薔。


 「けっこう…、いつも、いやらしいほどに、エッチ、ですよ…?」

 ナナは笑って言ったが、

 「かわいい…、」

 その頬を、両手で挟み込んで、

 「なぁ、ナナ…、おかしく、なっちまいそうな、ほど…、おまえが好きで、ほしくて、堪んねぇ、」


 急接近した薔は、艶やかな声で言った。



 「おまえも、もっと…、激しく俺を、求めてくんねーか?」







 「んんん…ほしい、です……」

 素直にナナが返すと、

 「あぁ、ナナ、」

 薔は微笑みかけた。



 「ちょっと、敬語、なくしてみろよ。」





 「えっ?」
 いきなり言われたんで、ナナは戸惑いもしたが、

 「それで、今の、言ってほしい…、」

 ただやさしい微笑みに、戸惑いは捨て、言えた。




 「薔が、ほしいの………」





 「全部、やるよ。」

 ギュッ――…

 「…っあ…………」
 言葉のあとは、つよく抱きしめられて。

 「あぁ―――――…っ、」

 カラダを反らすナナの首から鎖骨のあたりにかけて、薔は幾つか跡を残してゆく。



 そして、Tシャツは裂けるほどにまくり上げられて、外されたブラからは、乳房が零れ出た。


 「薔…、いっぱい、弄って…………?」

 ナナはシーツを掴み、熱い吐息に乗せてねだる。


 「あぁ、おまえ、それ、すげぇいいな、」

 こう告げる薔ですが、すでにナナの乳房を愛撫しております。


 「はぁ…っ、あぁ…っん、」

 かなりうっとりする、ナナ。


 「感じさせてやるから、もっと、感じさせろ。」

 クリクリと乳首をこねくり回していた薔は、ナナの胸元へ顔をうずめた。




 「んあぁぁ………」
 ビクビクしつづけるナナは、疼きまくってカラダを捩っている。

 いやらしい音を立てながら、いつにもなく、その乳首を濡らしてゆく、薔。


 クチュ――――…

 そのまま、下半身へも手を伸ばされた。

 スカートすらまくり上げられ、濡れた下着をかき分けるようにゆびが這い入ってくる。


 「あぁぁ…っ、」

 甘い声をあげるナナは、クリトリスを膨れるまで刺激されてゆく。
 胸への愛撫も、激しさとやさしさと音を増す。


 ツ――――――…

 ぷっくりしてきた頃、薔の手は滑って、ゆびさきが膣部へと這い入った。

 手は、ヴァギナとクリトリスを同時に刺激する。


 「あっ……あ…っ…………」
 エロティックな声を出すナナは、薔の肩に両手を置いて、腰を揺らしていた。

 「いい動きだ…、ナナ、」
 乳首のうえで囁いて、薔は動きを速める。

 「んああぁ…ぁっ…ん……」

 過激にビクンッとカラダを反らしたナナには、乱れた髪が汗で張り付く。



 「あ…っ、あん…っ、ぁ……っ、…あん………」
 ゆらゆらと動いて、ナナの喘ぎはとどまることを知らないみたいで。

 「ここ、ビショビショに、なったな、」

 と、呟いた薔は、


 手マンを激しくしてから、乳首を甘噛みし出した。



 「ひゃん…っ!」
 シーツの海、溺れるように淫れて、ナナは甘い声と蜜を出しつづける。



 「あっ、ぁぁ…ダメ…っ、薔っ…、イっちゃうっ……っ、」

 絶頂への熱烈な快感で、きつく瞳を閉じて思わずナナが甘えた声を出すと、

 「ん…、見ててやる…」

 薔の動きは、感じやすい部分をさらに刺激しまくって、



 「あああぁぁ…っん……っ!」



 つまさきまでもビクンと激震したナナは、高い声を振り絞った。




 素早くゆびは抜かれたため、彼女は潮を吹いたのだった。

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