第29話:Game(&Beside).26





 といいますことで、ナナはちゃんとコーディネートだかされました。

 あ、付け足すと、鞄も買ってもらったんです。
 そこまで詳しく書くと、なんだかアレなんで、付け足す程度にしておきます。


 本格的に、デート、かな?





 そしてふたりは、落ち着いた雰囲気のイタリアンレストランに入った。
 ナナは、イタリアには行ったことが、一度だけあったかもしれなかった。




 「えーと、なにが美味しいんだか、さっぱりわかりません。」
 メニューを見ているナナのあたまは、こんがらがっております。


 すると、

 「おまえの好みは、なんだ?」
 目のまえの薔にこう聞かれたので、

 「えっ?」
 好み、にドキッともしたが、
 「え、えーと、どちらかと言うと、味が濃いのがいいんです。麺類が好きです。」
 ナナは正直に、答えました。


 「そうか、」
 薔は落ち着き払っていたが、やがてやって来た店員に、ナナの分も選んで注文したのだった。



 そしてドリンクとかも運ばれてきたんですけど、ナナはやたら、満足したのでした。
 濃い味だったので、余計なものをかけずに済んだのでした。
 メインは、パスタでした。




 レストランを、出て。

 「あの、ほんとうに、ごちそうさまでした!」
 かしこまるナナだが、

 「別に気にすんな。」
 と言った薔は、手を繋いできて、

 「夜は血も飲むか?」

 はい、こう聞きました。



 …ぇぇぇぇえ!?

 「まだ大丈夫ですってーっ!」
 真っ赤で述べたナナは、

 突然、


 「マミィ……!」




 素足へ、知らない女の子に抱きつかれた。

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