※※第28話:Make Love!.1





 ナナが着ていたものは、すべてベッドのしたへと身をひそめた。

 一糸まとわぬ姿になった彼女を、すこしの間、薔は愛おしそうに見つめていた。


 「ずっと見てたいが、初めてでそれはナシだな。」

 そう言って彼は、自身もTシャツだけ脱ぎ捨てました。



 ふたりきりの、この世界で、まるで焔のごとく、薄明かりは互いのカラダを照らし出す。

 「ナナ、」

 脱がしたときナナに脚を曲げさせたため、傍らに座って彼女の太股を撫でる薔は、やさしく言いました。




 「あし、開いてくれないか?」




 「あの………こう……………?」
 好きにしてと言ったこともあり、ナナは素直に従った。


 すると、


 スッ―――――…


 薔はかがみ込んで、開かれたソコへと顔をうずめたのだ。



 ピチャ…

 ナナは仰天したが、音を立てるように彼は、やわらかなその部分を舐め出す。

 「ひゃあぁ…っ……………」
 激しくカラダをビクつかせて、ナナは身を捩った。

 全体をやさしく舐めるが、ほんとうに時々、舌づかいをちょっとだけ強める。
 そうすると、必要以上に感じてしまう。

 「あ……ぁ………あっ…ん…………」
 快感に喘ぐナナの、薄いヒダ状になったソコを、薔はやはり、やさしく舌で舐めてゆく。

 「ああ…っん………」
 濡れた音がして、感情を掻き立てる。

 「ぁ…っ、んっ、ん……あ…っ、」
 せつなくナナは喘ぎつづけ、ときどき薔は舌づかいをすこし強めたり吸ったりして、激しく高ぶらせてゆく。



 やがて、愛液があふれだして仕方ないソコから、彼はゆっくりと顔を離した。


 「はあっ……………はあ…っ………………」
 ナナは激しく息をする。

 「よく濡れてきたな。」
 彼女の肌に触れながら微笑んで、薔は自身のゆびに、あふれる愛液を絡めた。


 ゆっくりと、まず、中指を入れる。

 「んんん…っ…………」
 ナナはカラダを反らして、シーツを掴んでいた。

 入り口から、ゆびは徐々に付け根まで入った。
 薔は、処女膜を広げてナカをゆるめてから、膣に押し付けるようにしてゆびを留めた。


 「痛てぇか?」
 肌を愛撫されながら聞かれたが、
 「痛みは………ない………です……………」
 途切れ途切れに、ナナははっきりと告げた。


 「すこし………キモチイイ………………」
 快感が加わってきたころ、
 「これは、どうだ?」
 薔は中指をゆっくり抜き、親指をすこし入れた。


 「ん…っ…………痛く………ない……………」
 ナナは熱い吐息を吐き、さらにソコを濡らしてゆく。

 親指も、やがて根元まで入った。


 「まだ、痛くねーか?」
 この問いかけに、
 「大丈夫……………痛く………ない……………」
 うっとりして、ナナは答える。


 「そうか。」
 微笑んだ薔は、かがみ込んで、親指を入れたままくちびるにキスをしてきた。

 「んぅ……っ……………」
 すこしビクッとなったナナのくちのなかへ、舌を入れてくる。

 いやらしく激しい音を立てて、ディープなキスにも夢中になった。

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