※※第28話:Make Love!.1





 髪が整っても、息は荒ぶるばかりで、
 「ナナ、好きだよ。」
 ほおを撫でて、薔は微笑む。

 「ん………わたしも、薔が大好き……………」
 火照って仕方ないナナは、自然と応えていた。


 「あぁ、ナナ、よかったよ。俺は、」
 ほおからあたまへと手をまわして、

 「おまえに、出逢えて………」

 眩しいほどに微笑み、抱きしめる薔と、ナナは再び重なっていった。




 「ん………………」
 舌を絡めて、激しいキスをした後、

 くにゅ

 薔は両手で、乳房を愛撫しはじめた。

 「んあぁ……っ……………」
 濡れたくちびるを開いて、ナナは声をあげる。

 「や…っ…………もっと……そこ……………」
 乳輪で焦らされてしまい、ちょっとねだってしまうと、
 「ここか?」
 薔は、両胸の乳頭を、ゆびさきでやさしく擦った。

 「ああぁ…っん…………!」
 ナナは激しくカラダを反らして、彼の背中に手をまわす。

 「ん…っ………そこ………すごく……イイ……………」
 疼き悶えるナナだが、

 「待ってろ、舐めてやる。」

 そう言って、薔は、彼女の右乳首をくちに含んだ。

 「あああぁ…っ……………!」
 やさしく、舌が這い、硬くなった乳首をそっと舐め回す。


 手と口で別々の愛撫をされていると、ナナは充分なまでに、高まった。




 ゆっくりと、薔は起き上がる。

 「あの………」
 深く息をするナナに、

 「全部、脱がしていーか?」

 彼はやさしく問いかけました。

 「え…………?」
 もはやナナは、あたまが朦朧としてはいたが、


 「あの…………好きに……して………ください………………」


 すこしだけ微笑んで答えると、

 「やっと、言ってくれたな。」

 微笑み返して、薔は、ナナのからだを隠していたものすべてを、脱がしたのであった。

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