※※第28話:Make Love!.1






 マンションのまえにある、公園にいた。
 昼間は曇っていた空だが、明日は晴れることを暗示するかのごとく、キラキラと星をちりばめており。


 「おぉお!キレイですね!」
 趣のあるベンチに腰掛けて、ふたりで三回目の星空を見上げていた。
 ナナは薔のTシャツとスウェットパンツを借りて、下着は下だけつけてました。
 ちゃんと薔も、着替えてましたよ。


 「いやぁ!やっぱり、薔さんと一緒に見る星空が、一番キレイですよ!」
 「おまえは、さり気なく口説いてんのか?」
 星が広がりゆく夜空の下、こんな会話を繰り広げていた。




 (おぉお……!)
 感動ひとしきりのナナだが、ふと、となりに目をやった。


 ただ黙って星空を見上げている薔の横顔が、ほんとうに、うつくしくて。


 「……………、」
 ナナはしばし、彼に見とれてしまった。




 フッと、見とれる彼女に気づいた薔と、宙で視線が絡みあう。


 ふたりとも無言だったが、気づくと、


 チュ――――…


 くちびるを重ねていた。




 「んっ…………」
 しがみつくナナを抱きしめて、薔は、やさしかったキスに激しさを添えた。

 「……っ……んぅ……………」
 舌が絡み合ったまま、彼はそっとナナのTシャツのなかへ、手を入れてゆく。


 「ん―――――…っ!」
 乳房をやさしく愛撫され、ビクンとふるえたナナ。

 押し上げるように揉まれて、さわってほしい気持ちを焦らしながらも、しなやかなゆびさきが、たまに乳首を転がして弄ぶ。



 「んっ………ん…………んん…っ……………」
 しばらくディープなキスと胸への愛撫を感じていたナナだが、


 スッ――――…


 くちびるを離した薔は、彼女の下半身へと、手をしのばせた。




 「んあぁぁっ………!」

 思わず声をあげてしまったナナに、
 「声出すな。外だぞ?」
 手を止めることなく、薔は言いました。

 「そ…っ……んな……………あ………………」
 うっすらと瞳を開けると、

 クチュ

 ゆびさきがやさしく、クリを撫でた。


 「ふぅ……っ………………!」
 声を押し止めるため、ナナはきつく瞳を閉じて、両手で口元を覆った。

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