※第27話:Game(I'm Toy).25





 ナナは雰囲気だの、状態だの、とにかくすべてのエロさに、またしてもイってしまいそうである。

 すると、

 くちゅ

 かがんだ薔は、ナナのあたまに手をまわし、彼女の左の耳たぶをくちに含んだのだ。

 「んあぁっ…………」
 ビクンとしてしまって、
 「ちょっ、あの、なにを……………?」
 ふるえながら火照り、どぎまぎするナナに、

 「おまえがなんもしねーから、俺が咥えてやったんだよ。」

 くちびるで耳に触れたまま、薔は囁く。


 「どーする?このままだと、逆におまえがハダカになんぞ?」
 そのままの、状態で、

 「そのまえに、どーせ脱がせたんだ、おまえが俺で遊べよ。」

 囁きは続いて。




 「好きにして?ナナ、」


 この甘い声は、ナナの理性を吹き飛ばした。






 ドサッ―――――…

 無我夢中で、ナナは薔をソファに押し倒す。

 「もう………わかんない……………好き………………」
 またがって、せつなく瞳をうるませるナナのした、
 「ん、知ってる。」
 薔はやさしい微笑を浮かべていた。


 チュ―――――…

 まずは、キスを交わしてゆく。
 「ん………………」
 くちびるが開かれると、切れるほどに互いの舌を絡ませて、乱れ。
 ナナは薔の頬を挟み込み、薔はナナの背中に両手をまわし、彼女のTシャツを波打たせていた。




 「はあ…っ……………」
 濡れたくちびるを離して、ナナは薔の頬から耳へと、くちびるを伝わせてゆきます。

 クプ―――…

 やがてたどり着いた左耳を、万が一でも牙を立ててしまってはいけないので、くちびるでやわらかく挟み込んだ。

 「あ……っ……………」
 すこしだけカラダをふるわせて、薔はナナを抱きしめる。

 くちに入れて舌で舐めているうちに、だんだんと音がしてきた。

 「あ……あぁ……………」
 声を上げて悶える薔の首すじからしたへ、ナナはくちびると舌を這わせていった。

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