※第27話:Game(I'm Toy).25




 「うわぁ!なんですか!?いまのエッチなお声は!?」
 逆にイってしまったナナは、真っ赤でからだを起こした。

 「おまえ……が………出させた………だろ……………?」
 ぐったりと深く息をして、薔は途切れ途切れに言います。

 「いや、でもわたし、エッチすぎてなんかヘンです!」
 「俺も……だ……………」

 えええっ!?


 いったんイっちゃったナナなのだが、

 「ねぇ……ナナ…………」

 開いた誘うような目つきで、薔は彼女を見上げて甘えるのです。


 「もう……さわって…………くれない…の…………?」


 その姿にドキンとしたナナは、再び疼きだすのを感じた。


 「あ、の……、」
 このときナナは薔の肌にゆびを滑らせたため、
 「んっ……………」
 彼はかなりビクンとした。

 「うわぁ……!ごめんなさい………!」
 激しく赤面し、必死に謝るナナのしたで、
 「はあ…っ…………はぁっ…………………」
 薔はずっと、ぐったりと熱い息を上げます。


 そして、

 「ナナ………」

 うっすらと瞳を開けて、薔は囁きかけました。


 「激しく………愛して…………………」


 と。



 「えっ……………?」
 またしても、こないだとは違うのでナナは戸惑うが、
 「全部………見せる……から……………声なら………いくらでも…出す…………から…………………」
 うるんだ瞳で、薔は微笑む。


 「おまえ……だけの…………翫具に……させて………………?」



 この言葉に火照り赤くなり、ナナがぼーっと彼を見つめていると、
 「はやく……………」
 薔はナナに、手を伸ばす。

 キュ――――…
 その手を掴んで、うすれゆく理性のなか、舐めついた。

 「あ…っ……………」
 舌の動きに、薔は敏感に反応する。


 「ほかも…………全部…………………」
 呪文みたいに、囁くから。

 チュ―――――…

 ナナはかがみ込んで、薔のくちびるにキスをした。

 「ん……………」
 彼女の背中に手を回して、くちびるを開いてゆく彼と。

 次第に舌は絡み合って、激しく音を立てた。




 次第にキスは、したへと這ってゆき、

 再びからだを隠していたTシャツを掴むと、

 「ナナ………………」

 薔はせがんだ。



 「脱がせて……………?」

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