※第25話:Game(&Sex?).23





 (わぁあ……!今日は、花子ちゃんのお出迎えがないよ!)
 ドッキドキのナナを、

 「ナナ、」

 ギュ――――…

 うしろから薔が、そっと抱きしめる。


 (ひゃあぁっ………!やっぱり、もんのすごくいい匂いだよ!)
 ナナはすこし、ビクッとなった。


 そんな彼女の右頬にはゆびで触れて、左耳にはくちびるで触れると、



 「シャワーのまえに、おまえの浴衣、脱がしてぇ。」



 吐息を吹きかけ、薔は囁いた。



 「んんんっ……………」
 くすぐったさにナナは、身を捩るのだが、

 チュ―――――…

 首すじや肩に、薔は何度もキスをしてくる。


 「あ…、ぁ…っ、」
 ナナは火照り、瞳を閉じる。

 息を乱す彼女の手提げを奪いとって、やさしく玄関テーブルのうえに置く、薔。


 ファ……

 ナナの髪は、ほどかれる。


 やがてナナの肩にかおをうずめた彼は、浴衣のあわせ目をゆっくりと開かせていった。



 「浴衣だから、抑えてたのか?」
 「ん……………?」
 くちびるが、肌に触れながらの問いかけで、

 「ここ、」

 薔はナナの和装ブラのホックを外し、うえに押し上げた。


 「あ、の………、そこ………なんか、ヘン……………」
 ナナは息を荒げる。

 「弄ってほしくて、仕方ねーんだろ?」
 そして薔は囁きかけ、ゆっくりと右の乳房を愛撫しはじめた。


 「んあぁぁっ…………」
 ナナがビクビクとふるえていると、乳首を擦って、

 「こんなに硬くして、来るまでなに考えてたんだ?」
 甘い囁きは、つづく。


 「あっ……ちがっ…ぅ…………」
 「なにが?」
 そのまま乳首を摘まれたナナは、

 「ぁああぁん…っ!」
 激しくカラダを反った。


 「はあぁ…っ、はあっ………」
 ナナが深く息をしながら、せつなく瞳を閉じていると、

 スッ――――――…

 したの浴衣のあわせ目すら、薔は開きはじめた。


 「やあぁ…っ、」
 悶えるナナだが、

 ギュ――――――…

 さらにきつく抱きしめられると、

 チュク

 いったん胸から離した手で顔を横上に向けられ、激しくキスをされた。


 「んぅ………」
 舌を、絡めとられる。

 やがて開かれた浴衣から覗いた太股に、ゆびを這わせていった薔は、


 クチュ―――――…


 人差し指と中指で、皮をかぶせたままクリを愛撫しはじめた。




 「んんん…っん………!」
 キスをされているナナは、喘ぎこそ出せないが、激しくビクンッとカラダを反らす。


 ソコが膨れて、皮が脱げてきた頃に、くちびると手をナナのかおから離した薔は、クリと共に再び乳房も愛撫し出した。


 「ぁ…あっ、あ…ん、あ…っん、」
 開かれ濡れたくちびるからは、自然と喘ぎがこぼれる。


 「聞こえるか?おまえ、ビショビショだぞ?」
 「んっ……?」
 ナナの下半身からは、いやらしい音がしている。


 「エロいな。」
 「んああぁ…っ……」

 そのまま胸とクリを愛撫され、首すじや肩にキスをされていたナナは、

 「あ…っ……あぁ…………」
 イきそうになった。



 それを計ったかのように、


 スッ


 薔は、すべての愛撫をやめた。




 「だれがイけと言った?」
 「そんな…ぁ………………」
 寸止めされたナナは、瞳をうるうるさせている。



 「とりあえず、シャワー浴びてこい。そのあとに、」


 ひどく、耳もとで、





 「いっぱい可愛がってやるよ。」

 妖しい囁きが、心臓をやさしく掴んでいった。

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