※第23話:Game(&Confession).21





「えーっ!?本当ですかぁ!?」
 三人は、めちゃくちゃ喜んだ。

「ありがとうございます!叩いてくださるなら、どこでも嬉しいです!」
 そして目をキラキラさせていたが、


「だが今日ぶっ叩いたら、二度と虐めてやんねーぞ?」


 薔は言い放った。



「ぇえ!?」
 三人は、泣きそうになる。
「放置プレイでもねぇ、ただの放置だ。それでもいーのか?」
「いいいい嫌です!」
 そして三人は、首を横に振った。


「ならキサマら、今日はブザマに逃げ帰れ。いいな?」
「は、はい!!」
 もはや、翻弄なんだかがわからない。


「その血液は、置いて帰れよ?それから、服は脱いで帰れ。」
「え……………?」
 目を見開い三人だが、薔はつづけた。

「パンツだけは履いてけ。醜いにもほどがある。」
「わ、わかりましたぁ!」
 正座して、かしこまる三人のオトコども。


「臭せぇ服だけは、ちゃんと持って帰れよ?」
「了解いたしましたぁ!」



「なら、とっとと失せろ。」



 ということで、三人のオトコどもはパンいちになって、自身の服を抱えノコノコと逃げ帰っていった。










 三人の去り際は、まったくもって見ておらず。
 静まり返った寝室で、薔はベッドのうえに座っていた。

「はぁ―――――――…」

 そして深く息をして、呟く。


「くだらねぇ。」



 うつむいて彼は、くるしそうに言った。



「なにやってんだ?俺は。」

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