※第23話:Game(&Confession).21





 なめらかな肌に注射針をさして、血液を抜き取る。

「うわぁ!めちゃくちゃキレイな血だね!おいしそう!」

 三人はヴァンパイアなので、血液を見たとたん、一気に興奮した。

「いや、でもF・B・Dならものすごい高額で取引できるけど、いま、飲みたいよ?」
「うん……………、」


 ゴクリ。


「ちょっとぼく、舐めてみる。」
 と言ったオトコBが、ゆびさきに血をおとして舐めてみると、

 ドクン―――――…!

 たった一滴で、Bを絶頂へと導きかけた。


「す、すごい!この血!」
 オトコBがあまりにも高まっているため、

「え?じゃあ、ぼくにも飲ませて。」
 オトコAがBに近寄り、おなじコトをした。

 と、同時に、


 ガブリ


 なんと、血液に対する執着心からか我慢できなくり、ベンジャミンはベッドのうえで薔にまたがって、首もとに噛みついていたのだ。




 (すごぉお!!)
 ベンジャミンはまさに、イきそうになった。
 童貞がはじめて、セックスの快感に溺れかけたが、

 ガッ――――――…!


 繋がれていない左手でベンジャミンのあたまを強く掴むと、

 ドンッ!

 オトコAとBに向かって、薔は叩きつけた。



「ぐぎゃあぁっ!」
 三人揃って、情けない声をあげる。


 そして、

 グッ――――…

 右手首の縄を、そのまま右手で掴むと、

 ブチッ

 薔は、いとも簡単に引きちぎった。






 呆然とへたりつくす三人のまえで、薔はゆっくりと起き上がる。

「あー、くだらねぇヤツにも、ほどがあったな。」


 んでもって、

「おい、」

 首もとをあかく染めた彼は、ベッドのうえから堂々と見下ろして、


「なにしてたんだ?キサマらは。」


 有無を言わせぬ目つきで、三人を睨みつけた。




 三人は、思った。


 (こ、このひとめちゃくちゃ、かっこいい!)


 F・B・Dの効果は、存分に発揮されていた。
 あ、そうでなくても、いつもかな?

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