※第23話:Game(&Confession).21
三人のオトコが、ベッドで眠る薔を見下ろしていた。
ナナの添い寝(抱き枕?)がなく、昨日眠れなかった反動からか彼はけっこう深い眠りについており、敵を敵ともまったく思っていないので、やたら無防備だった。
そして、黒いタンクトップを着ており、肌の露出はまぁ、いつも通りだった。
「え?ベンジャミン、こんなキレイなひと、どこで見つけたの?」
「いろいろとね。」
普通に文章にしてはいるが、ものすごいひそひそ話である。
「うん、なんだか、F・B・Dを持ってるってのも、頷けちゃうね。」
「うんうんうん。」
などと、声をひそめて話していると、
「ん……………」
やっぱり色っぽい鼻声で、薔はすこしだけ身を捩った。
(エ、エロい……………!)
三人は、どきまぎした。
「わぁ!なんだかイケナイ気分になってきたから、はやいとこはじめようよ!」
「そ、そうだね。」
なにをはじめるのか、と言ったところだが、
「はい、」
オトコA(こっからさきは、AとBで呼び分けます。)が、気づくと下げていた袋から、縄を取り出した。
縄を、束からほどいてゆき。
薔の右手首を、ゆっくりと持ち上げる。
その縄で、オトコらは、薔の右手首をベッドにくくりつけたのであった。
「うわぁ!なんかもう、いやらしすぎてヘンな気分だよ!」
「うん…………、」
ひそひそ話はつづいていたが、
「では、採取しよう。」
と言って、袋のなかから、
未開封の注射器を、取り出した。
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