※第21話:Game(in Ruins).19




「あん………あ……ぁ………ああ…ん…………………」
 吐息によっても激しく高まったナナが、喘ぎつづけるなか、


 チュ―――――…


 耳もとからくちびるを落とした薔は、ナナの右乳首に、やさしくキスをした。




「んああ―――――…っ!」
 この瞬間に、ナナはビクンと達した。




「は…っ……………はぁっ………………」
 ぐったりとしたナナを左手で抱きしめ、薔は右乳首をくちびるでやわらかく挟み、やさしく扱いてゆく。
 それに加えて、彼は、左胸を右手でゆるく撫で回した。
「あっ…………あ…あ…………ぁ……あぁ…っん…………………」
 別々の愛撫が、ふたたびナナのカラダじゅうを激震させる。



「………薔………っも…………ダ…メ…………………」
 吐息でかき消されるほどの、ちいさな声ではあったが、
「またイくまで、愛撫してやる。」
 と囁いた彼は、

 カリッ…

 本当に、ものすごくやさしく、右乳首を甘噛みした。




「ああぁっん………!」

 意識が集中してるなかでのやさしい甘噛みだったため、それだけでナナはイけた。





「あ……っ………はぁ……………………」
 ぐったり深く呼吸をするナナを、薔はやさしくきつく、抱きしめる。




「よかったか?」
 髪を撫でながらのエロティックな問いに、

「ん……………すご……く……………イイ………………」
 ナナはくちびるを濡らして、ふるえながら声を振り絞った。






「はぁ………あ……………」
 しばらく、抱かれていたが、

「ナナ、」

 耳もとで、甘く囁かれた。


「おまえも、やってみるか?」







「え………………?」
 息が整のってきたナナが、顔をあげると、

 その濡れたくちびるに親指をすこし入れて、

「このエロい唇で、俺を愛撫してみるか?」


 うるんだ瞳ですこし首を傾げて、薔は微笑み問いかけた。

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