※第21話:Game(in Ruins).19
「んなかわいい顔、俺にしか見せんじゃねーぞ?」
「はい……………」
見つめられたまま、ナナはほおを火照らせ、深く熱い息を吐く。
すると、
「おまえも、限界なんだな。」
薔はそのほおに、手の甲をすべらせて、
「あの椅子に座って、ヤるか?」
「え?」
言われたナナは、抱きかかえられた。
「椅子じゃねーと、長時間はきついからな。」
そして、ちょうどそこに置いてあった椅子のうえには何枚かの座布団が乗っていたため、どかしてみるとまだそれはキレイなままだった。
深く座る薔は、ナナを向かいあわせてうえに乗せる。
気づくと二度目の、椅子に座っての対面座位になっていた。
「わぁあ………!なんだか、二回目ですが、エッチな体勢ですね…………!」
懐かしき体勢に、ナナはほおを赤らめた。
「色々あるが、とりあえず今はこれだな。」
すこしだけ見上げた薔は、
チュ―――――…
まずはくちびるにキスをしてきた。
「ん……………」
深くくちびるを押し当てあっていると、徐々にキスはディープになる。
なんともいやらしい音をたて、ふたりはキスをむさぼった。
やがてくちびるを離した薔は、ナナの首すじを、舌とくちびるとゆびで愛撫してゆく。
「んあぁっ……!」
ビクビクとふるえながら、ナナは声を上擦らす。
丁寧に舐めながらゆびでそっと撫でられていると、
「あっ……ぁああ…っ!」
一瞬ナナは、ビクンとのけぞった。
「ぁ………んあぁ……っ…ん……」
ナナが火照り、十分に高まったころ、
首を舐めながら、薔はゆっくりと、シャツのうえからナナの胸を揉むように愛撫しはじめた。
[ 223/550 ][前へ] [次へ]
[ページを選ぶ]
[章一覧に戻る]
[しおりを挟む]
[応援する]
戻る