※第19話:Game(&Inside).17





「ひゃあぁ……っ!」
 はじめての感覚にナナのからだは、はね上がった。
 それでも彼女は、薔から手を離しはしなかった。


「ぁ……あっ、そん…な…っ、トコ……に、ゆ…び………っ、」
 激しくビクつくナナの中、2センチほどのところで、ゆびは膜をひろげる。

「びしょびしょじゃねーか……」
「んやぁあ………」

 真ん中辺にある入り口から、まずは一本、入った。

「あっ……あ………あ………あぁ…っ……………」
 あまりの行為に、ナナは目いっぱいに涙をためる。

「やだ…ぁ……あ…っ………」
 ふるえが止まらない。


「抜くか?」
 入れたまま聞かれたが、


「ん…………」
 泣きそうな顔でナナは、




「……ゃめ………ない……で………………」




 と、答えていた。




「それでいい。」

 妖しく微笑んだ薔は、ゆびで徐々に中をゆるめだした。

「んあぁっ………!」
 ナナはビクンとして、彼の喉もとに顔をうずめたが、

 グイ――――――…

 いったん倒れた薔に、入れてないほうの手で顎を持ち上げられた。


「そのエロい顔、よく見せろよ。」
「ん………んっ……………」
 ナナの目から、涙が一粒こぼれた。

「痛いか?」
 との質問に、
「……っん………気持ち……ぃい………です……………」
 吐息混じりに答える。
「だろ?」
 見つめあったまま、部屋にはいやらしい音がしていた。



「んんっ……………」
 恥ずかしさのあまり声をおさえるナナだが、
「声出せよ、俺にしか聞こえねーから。」
 と、薔に告げられた。


「そんな…………あ……ぁ……ああっ…………」
 せつなく歪み瞳を閉じたナナは、ゆびを増やされる。

「ンんあっ………」
 すこしだけ、薔の肌に手をすべらせて。


「あっ………あ…………ああ…っ…………あン………………」
 ふるえ、ビクつき、しなれてきたナナは、今までに出したことのない声で喘いでいた。

「イイ声だな。」
 ほおを愛撫する薔が、囁きかける。


「っあ…………あ…んあぁ……………」
 時間をかけて処女膜はゆるんだため、あまり痛みはなく出血することもなかった。





「あっ……あ…………あっ…………ああっ!」

 そしてナナは、快感に戦慄きき、達した。

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