※第19話:Game(&Inside).17





「わぁあ!そのカッコでこの状態で、絶対に言わないようなことを言わないでください!」
「イヤか?」

 …………………えぇっ!?

「い、いや、全然イヤではないんですけど、なんといいますか心臓に響くし、かわいく思っちゃうから困るんです!」
「そーいや、よくよく考えると、お前は果てしなくショタコンだな。」

 ……………しょた?

「しょ、“しょたこん”って、なんですか?」
「とりあえずあとで、辞書だ。」

 わぁ!
 久しぶりに、辞書が登場しちゃったよ!

「まぁ、対象が俺ならそーでもねーか。」





 唖然とするばかりのナナだが、

「キスは?」

 見あげられてのうるんだ瞳には、どこをどうやっても敵いませんでした。




「は、はい…………」
 かがんで顔を近づけると、甘い匂いが彼女を包み込む。

 ちゅ

 瞳を閉じて、くちびるを重ねた。
 すこしだけくちを開いて、押しあてあうようなキスをする。


 いったんくちびるを離したが、

「もっと、」

 そうせがまれて、再びキスを落とした。



「ん…………………」
 ゆっくり、くちを開けて、舌を絡めた。
 伸ばす舌さき、触れあうくちびるが、濡れたような音を出す。
 キスはだんだんとエスカレートしてゆき、いやらしいほどに夢中でむさぼった。

「ん…………ん……………」
 鼻から声をだすナナは、またしてもキスだけでイきそうになる。



 やがて、


「んんんっ…………!」


 ビクン――――――…




 ナナは、達した。

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